議場禁煙に国会議員も苦戦 会議は庭で?
2008年05月23日付 Hurriyet 紙

喫煙禁止を決定したトルコ大国民議会において、禁煙が重要な討議事項となっている。たばこ中毒の国会議員たちは、禁煙を守ることを強いられる一方で、庭では興味深い光景 が起こっている。キョクサル・トプタン議長には、21日、たばこ中毒の国会議員達から「議長、会議を庭で招集しましょう」という提案があった。

屋内での喫煙禁止は、たばこ中毒の国会議員たちに禁煙を強いる一方で、それぞれ興味深い提案があがってきている。公正発展党(AKP)の議員たちは、「部屋で隠れて喫煙している」と管理統括官のヒュスレヴ・クトル氏についてトルコ大国民議会のキョクサル・トプタン議長へ苦情を訴えた。クトル氏は「私の部屋ではひとりだけたばこを吸っている人がいます。それはアタテュルクです。私の部屋にはアタテュルクがたばこを吸っている絵がかかっているのですが、絵には介入されませんよね」と語った。
クトゥル氏は、議場の廊下にある司令官姿のアタテュルクの肖像画にとなえた異論により、議題にのぼったことがある。管理統括官に選出後は、最初の仕事として自分の部屋にアタテュルクの肖像画をかけさせたのだった。

■私はムラド4世ではない

たばこが禁止された後、しばしば議場の廊下に出て、監視をしているトプタン議長は、議員達に耳を傾けた。
トプタン議長は、「タバコの監視ですか?」という問いに、「やめてくれないか、私はムラド4世ではありません」と答えた。トプタン議長は、その後、庭へ出て、タバコを吸っている国会議員とおしゃべりをした。そして議場の廊下よりもたくさんの国会議員が庭にいることを目にした。トプタン議長は、庭でタバコを吸う人たちのために、適切な喫煙スペースを作ること、そして灰皿と座る場所を設置することを指示した。トプタン議長は、「10-15年後には、タバコ葉の栽培が禁止になることと信じています」と述べ た。

何人かの国会議員は、トプタン議長と話しているときに、テニスコートの改修、紅茶のための給湯室の増築、庭へのテーブルの設置を要望した。たばこ中毒の国会議員の一部は、「常任委員会に対して、庭で会議を招集してください」という要望を議事事項にあげた。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:13893 )