黒海地方でじゃがいも栽培に成功 -日本との相互協力で
2008年05月30日付 Radikal 紙
日本と農業・村落省との間の相互協力により、黒海で、柿、アスパラガス、じゃがいも、コーンなどが栽培される。
農業・村落省と日本の国際協力機構(JICA)の相互協力により「東黒海地域の小規模農家生活水準向上プロジェクト」が進められた。このプロジェクトの一環として、日本人の専門家たちは、灌漑システムについて、サムスンで研究・調査を行った。高等農務技官のムスタファ・アクブルト氏は、日本人がこの地域で、柿、アスパラガス、じゃがいも、コーンのような野菜を栽培することになると話した。
東黒海地域で進められている「東黒海地域の小規模農家生活水準改善プロジェクト」の一環として、日本人の専門家であるタキガワ・エイイチ氏とニシヤ・ミツオ氏は、黒海農業研究所が行った活動及び灌漑システムについて、サムスンで調査を行った。黒海農業研究所のメヴリュト・シャーヒン副技官長は、「トルコで1人当たりの水の使用量は年間1430立方メートルで、世界平均は7600立方メートルである。北イラクでさえ、1人当たりの年間消費量は2020立方メートルである。よって、トルコは水が不足している国の一つである。トルコの水資源は日々汚染されており、1人当たりの水の必要量は人口増加に伴い年々急速に増加していく。」と話した。
■点滴灌漑に移行しなければならない
灌漑で重要な点は土に水をやることではないと話すメヴリュト・シャーヒン氏は、「重要なのは、いつ、どのように、どれだけの水をやるかである。植物が必要としている量以上の水をやると、植物の根の部分で水、空気、二酸化炭素のバランスに悪影響を与える。よって、植物の成長が止まってしまう。トルコでの灌漑方式は、92%が掛け流し灌漑、8%がスプリンクラー灌漑、1%が点滴灌漑である。畑地灌漑においては、点滴灌漑で72%の水を節約することから、早急にこのシステムに移行し、広める必要がある」と話した。
■柿も栽培される
プロジェクトの一環として、オルドゥからアルトヴィンまでの東黒海地域で、日本人が柿、アスパラガス、サツマイモ、スイート・コーンのような野菜を栽培することになると話す黒海農業研究所情報コーディネーターの高等農務技官ムスタファ・アクブルト博士は、日本人の専門家たちが同地域で灌漑調査を行い、現在進行中のプロジェクトにおける相互協力の可能性拡大について意見を述べたと話した。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:13951 )