サヴ議員の電話盗聴被害疑惑、議会で激しい論戦に
2008年06月04日付 Milliyet 紙

電話盗聴被害疑惑の緊張はトルコ大国民議会での激論に現れた。議員たちが罵詈雑言を吐きながら互いに攻撃しあった審議では、調査委員会の設立が受諾された。

共和人民党のオンデル・サヴ事務局長の電話盗聴被害疑惑を受けて、公正発展党が提出した調査動議について、トルコ大国民議会総会の討議は激論の場となった。議員たちが罵詈雑言を吐きながら互いに攻撃し合った審議では、調査委員会の設立が受諾された。

党首たちが欠席した総会では、まず最初に、調査動議に関する公正発展党のグループ提案が論戦の端緒となった。トゥンジェリ選出のカメル・ゲンチ無所属議員は、アブドゥッラー・ギュル大統領が1995年に述べた、「彼らはイスラームをモスク内に閉じ込めようとしている」という発言に触れた。続けて、「さあ大統領もサウジアラビア国王のような服装にしてください。女性の頭をスカーフで覆うだけでは何も変わりませんよ」と述べた。

この発言に答弁した公正発展党会派代表代理のヌレッティン・ジャニクリ氏とゲンチ議員の論戦を受けて、共和人民党、民族主義者行動党、民主左派党の議員たちも立ち上がり、彼らが発した罵詈雑言と共に緊張が高まった。休会中に、公正発展党議員たちは、共和人民党議員たちが、「野蛮、罰当たり、能無し」などの罵詈雑言を吐いたと主張した。

民主左派党のタイフン・イチリ議員は、「あなた方の精神状態はよろしくないですね。クズルジャハマムでの集会(公正発展党(AKP)第12回諮問・評価会議)をお気に召されなかったようですね、籠り続けてください」と述べた。ベシル・アタライ内相は、「我が国民を恐怖と不安の中で過ごさせる権利は誰にもありません。中傷、名誉を失墜させる政治工作、誤った情報伝達はやめなさい。場が汚されました。さあ、委員会を設立しましょう、掃除しましょう」と述べた。

民主市民党(DTP)でシュルナク選出のハスィプ・カプラン議員は、人々が電話で妻に、「お前を愛している」さえ言えない、また盗聴事件が常軌に逸していると述べた。

民族主義者行動党会派代表代理であるオクタイ・ヴラル氏は、ビナル・ユルドゥルム運輸相の、「話さないのが一番」という発言が、専制的であると述べ、徹底的に電話盗聴が調査されるよう要求した。共和人民党会派代表代理であるハック・シュハ・オカイ氏は、「テクノロジーは多いに進歩したので、単に電話を切り忘れたか否かという返答ではだめです」と述べた。また、オカイ氏は、提出予定の調査動議への支持を要求した。

■ 「所かまわず名誉が汚されている」

公正発展党のベキル・ボズダー議員は以下のように述べた。「公正発展党が、共和人民党を盗聴する必要はありません。国民の信用を利用して愚弄しています。エルドアン首相に辞職へと呼びかける者は謝罪しなさい。サヴ事務局長に辞職を呼びかけなくてもいいのですか?所かまわず名誉が汚されています。サヴ事務局長は、イスラームの預言者に反した発言をしています。あなた方は謝罪する義務を負っています」。

ボズダー議員が、そう述べると、共和人民党からサムスン選出のスアト・ビニジ議員、アンカラ選出のテキン・ビンギョル議員を筆頭に、数名の共和人民党議員が演壇へと歩んだ。共和人民党議員席から、「罰当たり、ぽん引き」などの罵詈雑言があったことが注意を引いた。審議は一時休止された。

共和人民党会派代表代理のケマル・クルチダルオール氏は、「預言者が政治に悪用されました。ここは教団活動家の演壇ではありません。イスラームに反したことをしてイスラームについてご講義なさるつもりですね。一体あなたは何者なのですか!」と述べた。ボズダー議員は、「私が教団活動家であることを証明してください」と答えた。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:13991 )