ジェッダでエジプト・サウジ首脳会談
2008年06月02日付 Al-Ahram 紙

■ ジェッダでエジプト・サウジ首脳会談
■ 地域の諸問題およびアラブ世界内の雰囲気を改善する策をめぐり協議
■ ムバーラク大統領とサウジ国王との協議会合ではレバノン、パレスチナ、イラク、スーダンの各情勢が話し合われる

2008年06月02日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ジェッダ:ハサン・アーシュール】

 アラブ地域が直面する諸問題に対処すべく払われている努力の一環として、昨日の午後、ジェッダでエジプト・サウジアラビア首脳会談が開かれた。ホスニー・ムバーラク大統領と二聖都の守護者たるサウジアラビアのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ国王との間で持たれたこの会談では、中東地域の諸問題、アラブ世界内の雰囲気の改善策、アラブ諸国間関係の強化、アラブおよび地域レベルでの最新動向、さらには様々な分野におけるエジプトとサウジの二国間関係強化策が話し合われた。

 両首脳の会談はムバーラク大統領がジェッダに到着した直後から始められた。数時間という短い訪問の間にレバノン、パレスチナ、イラク、スーダンの各情勢が検討され、ムバーラク大統領に敬意を表し、サウジ国王による午餐会が開かれた。

 エジプトのアフマド・アブルゲイト外相は声明を出し、ムバーラク大統領のサウジ訪問およびサウジ国王との会見は、ドーハ合意が発表されてミシェル・スレイマーン氏がレバノン大統領に選出され、レバノン政府の組閣も近づき、正常な状態がレバノンに戻りつつあるという状況を受けて行われたものであると述べた。

 さらにトルコのイニシアチブによるイスラエル・シリア間の和平交渉が公表されたことや、イスラエルの国内状況とそれが和平協議に及ぼす影響、アナポリス国際和平会議後のプロセスなども関係していると同外相は語り、これらすべてがエジプト・サウジ間のさらなる合議を必要とする問題で、しかもサウジ国王はすでにシャルム・シェイフを訪れてムバーラク大統領と重要な協議を行っているということも考慮に入れたと説明した。

 ジェッダのキング・アブドゥルアズィーズ空港に降り立ったムバーラク大統領は国王以下、サウジ高官たちの出迎えを受けた。サウジ駐在エジプト大使のムハンマド・アブトゥルハミード・カースィム氏と駐ジェッダ・エジプト公使のアフィーフィー・アブドゥルワッハーブ氏ほか、エジプト大使館の職員達も出迎えの列に加わった。

 歓迎式典の終了後、サウジ国王はムバーラク大統領を国王宮殿に伴い、そこで首脳会議を行った。協議に参加したエジプト代表団のメンバーにはアブルゲイト外相、ウマル・スレイマーン情報長官、ザカリヤ・アズミー官房長官、スレイマーン・アウワード大統領府公式報道官が含まれた。

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( 翻訳者:南・西アジア地域言語論アラブ・メディア研究 )
( 記事ID:14005 )