オズブドゥン教授「大論争となるだろう」 -憲法裁判所のスカーフ解禁を違憲とする判断に対して
2008年06月06日付 Milliyet 紙
憲法裁判所の判決は法律専門家の間で議論を呼んだ。
エルグン・オズブドゥン教授:憲法裁判所は立法機関の立場となる判決を下した。今後トルコ大国民議会が憲法を変更する権限はないが、欧州でこのようなケースは考えられない。この件については大きな議論が生じるだろう。
■「深部に向かうプロセス」
エルシン・カライジュオール教授:憲法裁判所は政治の一部である。憲法裁判所がスカーフを政教分離と簡単に切り離せない状態にした。政治において非常に深部にまで向かうプロセスが始まった。スカーフ問題は法的手段ではなく、可能であれば政治的手段で解決されるべきである。
イェクタ・ギュンギョル・オズデン元憲法裁判所長:高等裁判所は主張してきたことをおこなった。この判決は政治家たちへの教訓とならねばならない。憲法をもてあそぼうとするのは止めなさい。
■「権限なし」
サーミ・セルチュク元最高裁判所長官:憲法裁判所は施行をとどめる権限もないし、また憲法改正を形式的に検証するという枠組みからはずれて、本質的な観点から検証する権限もない。このような権限があるとは本来考えられない。この点から私はオズブドゥン教授の見解に賛成する。
セラプ・ヤズジュ准教授:憲法裁判所は権限の及ばない分野で判決を下した。憲法裁判所は棄却、または棄却の拒否の判断を下すことが出来る。しかしながら本日、自らの権限を越えて異なる判決を下した。
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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:14009 )