■ ガザ地区の事態鎮静化、未だ成立に到らず
■ イスラエル軍の攻撃でパレスチナ人5人死亡
2008年05月24日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【MENA】
ガザ地区における事態鎮静化宣言に向けてエジプトが仲介努力を行っているにもかかわらず昨日、イスラエル軍はガザ地区南部ブレイジュ難民キャンプの東部に侵攻し、パレスチナ人活動家5人が殺害された。
パレスチナ高官筋は本紙に対して、「イスラエルは条件付き停戦合意に対しても、停戦の見返りに停戦を実施するとの原則に対しても、もはや合意する積極的な意思はない」と語った。
一方、イスラーム抵抗運動ハマースは、「事態鎮静化に向けたエジプトの仲介努力の扉は閉じられてはいない」と強調した。イスラエル国防省のアモス・ギラード政治・治安局長は今日、エジプト側から「事態鎮静化」に関するハマース代表団との協議の結果報告を受ける目的でカイロに向かう。
また、パレスチナ投資会議の参加者らは、パレスチナ自治区におけるプロジェクトに14億ドル拠出することを約束した。
一方、イスラエルの「イディオット・アハロノート」紙は昨日、イスラエルのツィピ・リブニ外相が明日パリを訪問し、フランスのニコラ・サルコジ大統領と会談すると報じた。この訪問はイスラエルとシリアの協議再開や、パレスチナとの和平交渉およびレバノン情勢について話し合うことが目的であるという。
またリブニ外相はパリ訪問中、フランスのベルナール・クシュネル外相と会談し、エッフェル塔近くのトロカデロ広場でイスラエル建国60周年の演説を行う予定で、パリ在住のユダヤ人およそ1万5千人が参加する。
同紙は、サルコジ大統領が6月22日にイスラエルを訪問する予定であることも伝えている。
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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:14016 )