1万5千ドルの「ミールザー・シーラーズィー」賞、世界で最も活躍した反タバコ運動家に
2008年06月02日付 Jam-e Jam 紙
【社会部】保健相は、「イランは本年より毎年、1万5千ドル〔約158万円〕の《ミールザー・シーラーズィー》賞を、世界で最も活躍した反タバコ運動家に贈呈する」と発表した。
〔※訳注:ミールザー・シーラーズィーは19世紀後半に活躍したシーア派イスラームの宗教最高権威。1891年にイランで発生した反英運動「タバコ・ボイコット運動」で、タバコの使用を禁止するファトワー(教令)を出したことで有名〕
ファールス通信によると、カームラーン・バーゲリー=ランキャラーニー保健相は「1万5千ドル相当のミールザー・シーラーズィー賞が企画・決定された。この賞はイラン保健省より、毎年オルディーベヘシュト月(西暦4-5月)にジュネーブで開かれる世界保健機関(WHO)の定例会議にて贈呈される」と述べ、更に「この賞は、イラン国民が世界のタバコに対して国民的キャンペーンを行っていることを象徴するものである。われわれはこの賞を通じて、タバコの害が人間の生活をどれほど危険にさらしうるか、そしてタバコ撲滅キャンペーンをいかに真剣に捉える必要があるかということを、アピールしていきたいと考えている」とした。
同相はまた、「タバコは、我が国において、毎年8万人の人々を直接死へと導いている。にもかかわらず、我が国では近年若者の間で水ギセルの消費が増加していることが、大きな心配のタネとなっている」とも述べた。
同相は最後に、「タバコをいつやめたとしても、遅いということはないということを人々に伝えるべきだ。というのも、30歳になる前にタバコを吸うようになった人は、平均して20歳、自分の寿命を縮めており、一般的に言って、喫煙者は非喫煙者よりも10歳寿命が短いが、いつタバコをやめたとしても、3年間継続すれば、平均寿命は延びるからだ。実際、もし60歳でタバコをやめても、十分効果がある」とした。
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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:14038 )