クルド語放送を議会が承認
2008年06月12日付 Yeni Safak 紙

新しいトルコ・テレビラジオ機構(TRT)についての法案が、トルコ大国民議会(TBMM)の総会で可決された。同法によると、クルド語を含むほかの言語や方言での放送が可能になる。

TRT法とラジオ・テレビ組織と放送に関する法についての改正法案が、TBMMの総会で可決された。

同法によると、TRTはトルコ語のほか、クルド語を含むほかの言語や方言による放送が可能になる。法律によってTRTの仕組みが変わり、7つの地方局が閉鎖されることになる。地方局の代わりには本部直属の局と報道課が設立される。放送、制作、技術およびデータ処理の業務を進めるため、試験により300人以下の職員を採用する予定である。こうして現行のように必要に応じて無数に職員を採用する権限に上限が設けられる。同法は、賛成225票、反対73票で承認された。

■ 30言語による放送

法律の内容を討議するにあたり、サイド・ヤズジュオール国務大臣は政府の見解として、TRTが29言語で放送する組織となること、世界のどの場所でも見ることができるようになることを明らかにした上で、「短期間のうちに、ウイグル語を加えることで30言語での放送も実現するでしょう」と話した。また同国務大臣は、法案が重要な改新をもたらすとし、TRTが抱える芸術家にとって、機構外で活動が可能となることは本人の芸術活動にとって大変重要な貢献となりうると述べた。

■ ベリヴァンという表現は国土を分割しない

民主主義者行動党(MHP)のオクタイ・ヴラル会派代表代理は、「トルコは徐々に売り渡されている。『(クルド系)のロジTVと競い、その声をかき消すよう』とおっしゃる。このテレビ局の閉鎖が予想される中、その代替物を設けることは、かの局を合法化することだ」と主張した。

公正発展党(AKP)のニハト・エルギュン会派代表代理は、以前に地域的な名称(の使用)が認められたとし、「ペリハンのかわりにベリヴァンの名称を使ったからといって国が分裂するだろうか? トルコにおけるこうした試みは、(国是である)国土の不分立という点で、分解ではなく融合を加速する。異なる文化に敬意を払うという考えが定着すれば、このことは、人々の国に対する帰属意識を高める」と話した。

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( 翻訳者:高岡望結 )
( 記事ID:14054 )