サルコジ仏大統領、7日にベイルート訪問
2008年06月07日付 Al-Nahar 紙

■ サルコジ大統領、ベイルート到着を前に本紙などレバノン3紙の質問に答える
■ 「メッセージは明確だ。フランスは全員の友人である」
■ 「ドーハ合意は対話の勝利、両勢力ともに利益を得た」

2008年06月07日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 フランスのニコラ・サルコジ大統領は、フランスの各政党の指導者および首相を含む代表団とともに今日ベイルートを訪問する予定である。サルコジ大統領はこの訪問について、「全く前例をみない意義をもつもの」であり、「フランスは全てのレバノン人にとっての分け隔てない友人である」という「大変明確なメッセージ」を込めた訪問であると述べた。またドーハ合意については「釣合いのとれた文書であり、何よりも先ず暴力に対する対話の勝利を確かなものにし、危機からの出口を確保する文書だ。これによって与野党ともに、利益を得て危機から脱け出すことができる。敗者はなく、唯一の勝者はレバノン国民だ」と述べた。またサルコジ大統領は、レバノンの全ての政治指導者に対して「暴力に訴えることはしないという義務を守り、大統領が主導する対話に誠意をもって参加するよう」うながした。

 サルコジ大統領は、ベイルート訪問を前に、本紙および「オリエン・ル・ジュール」紙、「アル=サフィール」紙の質問に以下のように答えた。

質問:「大統領閣下、あなたはスレイマーン大統領の就任を祝福しにレバノンを訪れる最初の欧米諸国の大統領です。どのようなメッセージを携えてベイルートにいらっしゃるのですか?」

回答:「何ヶ月も待った後、ついにこうしてミシェル・スレイマーン新レバノン大統領にお会いして祝福を送ることができるのは、私にとって大変な喜びです。この度の選挙はレバノンの全ての皆さんにとって、そしてレバノンの友人である国々、とくにフランスにとっては希望の光となるものです。

 私は選出された大統領を祝福するため、約束していた通り、ベイルートに駆けつけます。私個人としての彼への賞賛と全面的な支持、そしてフランスには、今後の運命を左右する現在の段階において、レバノンを支援してゆく万全の用意があるということを表明したいと思います。また、多くの試練を乗り越えてきたレバノン国民の皆さん祝福するために来たのです。皆さんは、主権を有する独立したこの国で、再び平和と繁栄を享受するべき方々だ」

(後略)

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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:14067 )