イスラエルが東エルサレムでの入植地拡大を発表、パレスチナ・イスラエル交渉に暗雲
2008年06月03日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ウレイカート:「アッバース・オルメルト協議で根深い対立」
■ イスラエルのエルサレム入植計画にアラブ・国際社会から非難の声

2008年06月03日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ラーマッラー:本紙ワリード・アワド】

 サーイブ・ウレイカートPLO和平交渉局長は、入植活動に関するパレスチナ・イスラエル双方の対立は根深く、この件をめぐる問題は困難だと述べた。

西岸地区ラーマッラーの大統領府で開いた記者会見でウレイカート氏は、「昨日エルサレムで行われたアッバース大統領とオルメルト首相との会談では、それに先駆けて発表されたイスラエルによる入植地拡大の決定が会談内容の大部分を占めた。交渉は最終的地位に関するあらゆる問題に及んでおり、エルサレムや入植地の将来について、イスラエル側が交渉ではなく、自分の意思を押し付けるような政策を取っていることは理解しがたい」と述べた。

 日曜日にイスラエルは占領下エルサレムにある二箇所の入植地に884戸の住居を建設する計画を公表し、昨日にはイスラエルの入植政策を非難する反応が続いた。ヨルダン政府は東エルサレムに844戸の入植者用住居を新たに建設するとのイスラエルの決定は、パレスチナ・イスラエル間和平に到達することを目指した努力に悪影響を与える政策だとしてこれを非難した。ナーセル・ジャウダ情報・通信担当国務大臣は月曜日に報じられた記者発表で、入植地拡大を続けるというイスラエルの政策をヨルダンは全面的に拒否すると公表した。

(後略)

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( 翻訳者:齋藤睦美 )
( 記事ID:14079 )