ムバーラク大統領、イタリア首相と複数の協定に調印
2008年06月05日付 Al-Ahram 紙

■ムバーラク大統領とベルルスコーニ首相、通商・投資・観光・職業訓練の協定に調印
■両首脳、パレスチナ・イスラエル間の事態鎮静化を重視
■国連、世界各国に団結して食糧危機に対処するよう呼びかけ
■ムバーラク大統領、イタリアの大企業幹部30人と面会
■バイオ燃料の食料品価格高騰への影響をめぐり激しい分裂

2008年06月05日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ローマ:ウサーマ・サラーヤー】

イタリアの首都ローマの中心部にあるマダマ宮で、エジプトのホスニー・ムバーラク大統領とイタリアのシルヴィオ・ベルルスコーニ首相が初会談を行った。戦略的パートナーシップ協定に基づき、同様の二者会談はこれから毎年イタリアとエジプトで交互に行われる予定である。また両首脳は通商、投資、観光、職業訓練に関する協定に調印した。ベルルスコーニ首相の就任後初となるこの会談では、二国間関係および様々な分野におけるその強化策に焦点があてられ、中東和平プロセス、パレスチナ・イスラエル間交渉進展についても協議された。

共同記者会見でムバーラク大統領はベルルスコーニ首相との会談を、「重要かつ有益」であったと表現し、「商業、投資、エジプト人労働者の訓練、観光について数々の協定を結んだ。これらはすべて、際立った両国関係を強力な戦略的パートナーシップのレベルに高める質的な飛躍を象徴している」と述べた。

またムバーラク大統領は会見の冒頭で「この飛躍はエジプトとイタリアの歴史的に強固な関係と、両国間の有益な協力関係を反映している」として、「この重要な発展は、エジプトとイタリアの関係と協力に新天地を切り開くだろう」との確信を示した。続けて、「今回の会談は、共通の関心事である地域・国際問題について意見を交わそうとの相互の意欲を示している」と延べ、「両政府の見解は、事態鎮静化を実現することで現在進行中のパレスチナ・イスラエル間交渉を促進し、占領終結に結びつく和平合意に達してパレスチナ独立国家を設立するという点において一致した」と語った。

(後略)

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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:14081 )