パレスチナでの生活は、「シルバー」と「菩提樹の下で」の放送時間に合わせて営まれている。これらのドラマの音楽を人々は着信音として聞いている。
■ 結婚式でさえも時間変更されている
イスラエル居住のアラブ人やパレスチナ人は、ドバイ発のテレビチャンネルで放送されるトルコの連続ドラマに大きな関心を寄せている。MBC Oneチャンネルで放送する2つのトルコの連続ドラマ、「シルバー」と「菩提樹の下で」が放送される時間には、通りに人がいなくなる。自営業者はドラマが始まる前に家に帰れるように仕事を切り上げる。結婚式はドラマの時間と重ならないようにスケジュールを立てられている。
■ 「国民は別世界へと向かっている」
エル=クドゥスで働く新聞記者ムハンマド・シャンティ氏は、「このドラマはパレスチナ国民を別世界へ、ロマンチズムへといざなう。ドラマのおかげで、イスタンブルの美しさ、ひとびとがどのような暮らしをしているのかを知ることができる」と述べている。アリハでスーパーマーケットを営むアイマン・ヌジュク氏は、「トルコ人とアラブ人はお互いよく似ている。違いは見られない。名前でさえ同じだ。ヤフヤ、オメル(ウマル)などの名前だ」と述べる。
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( 翻訳者:大田垣綾子 )
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