強姦罪、トルコで初の女性被告
2008年06月21日付 Hurriyet 紙

スィノプで2年前に13歳だったイマーム・ハティプ高校の生徒M.A.を騙して性的関係を持ち、妊娠して男児を出産した17歳のF.H.は、「児童に対する性的虐待」の罪で4年半の懲役刑を言い渡された。

事件は、スィノプのウルプナル村で起こった。F.H.は、村の皆が畑に仕事へ行っている間、家にひとりで残った。訴状で主張されているところによるとF.H.は、水汲み場の前で出会った自分より4歳 年下のM.A.を家に呼び、そして彼を騙して性的関係を持った。二人ともこの出来事を口外しなかったが、F.H.が妊娠したことで事態が混乱した。

■おじの息子との結婚を望んだ
F.H.は家族に妊娠したことを隠し、解決するための計画を立てた。イスタンブル在住で、夏期休暇のために村へ来たおじの息子A.H. (20歳)と親しくなったF.H.は、「私と結婚したいのなら、一緒に逃げましょう」と言った。A.H.もこの望みに応えて、F.H.をイスタンブルへ連れて行った。しかしF.H.が妊娠していることを知ったA.H.は、彼女を村へ連れ帰り、家族に引き渡した。

F.H.が本当のことを話すと、彼女の家族はM.A.の家族に会いに行き、「息子さんが私たちの娘を妊娠させたそうです。解決策を見つけましょう」と言った。M.A.がF.H.の無理強いで性的関係を持ったことを話すと、彼の家族が告訴し、事件は司法に委ねられた。

■4年半の懲役刑が言い渡される
ドゥラーン下級刑事裁判所では、起こされた訴訟を適用外と判断し、関係書類はボヤバト上級刑事裁判所に送られた。この間、DNA鑑定により、F.H.が出産した男児が、M.A.の子であると確定された。

ボヤバト上級刑事裁判所は、15年以下の懲役を求刑され裁かれていたF.H.に対し、先週、「児童に対する性的虐待」の罪で、4年半の懲役刑を言い渡した。判決が上訴されたので、関係書類は最高裁判所に送られた。
イマーム・ハティプ高校で学ぶM.A.の父親A.A.は、「F.H.が息子を騙して性的関係を持ったので私たちは訴訟を起こしました。裁判所が我々の訴えを認める判決を出したことに喜んでいます」と語った。

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:14121 )