アメリカ在住のトルコ人大学教授、米国でトルコハウスをオープン
2008年06月25日付 Hurriyet 紙

マルディン県サヴル郡で8人兄弟の7番目として生まれ、現在、ノースカロライナ大学の生化学・生物物理学科の学科長を務めるアズィズ・サンジャル教授は、約100万ドルの費用を投じてトルコハウスをオープンした。トルコハウスは、米国科学アカデミー会員に選出された三人目のトルコ人であるアズィズ・サンジャル教授と妻のギュヴェン・サンジャルさんにより設立されたAGS基金を通じて運営され、大学院生用学生寮の運営も行われる予定。トルコハウスは、図書室、大講義室、映画室も完備している。

世界で最も著名な科学者の一人であり、DNA修復というテーマで彼の業績が認められ、米国科学アカデミーの会員となったアズィズ・サンジャル教授は、妻と共にAGS基金(アズィズ‐グウェン・サンジャル基金)を設立し、その活動の一環としてトルコハウスをオープンした。

米国ノースカロライナ州にオープンし、約100万ドルの費用が投じられたトルコハウスは大学院生により利用される予定。3階建て建物にオープンしたトルコハウスは、大学院生が宿泊する専用アパート、図書室、大講義室、映画室と共にアメリカ人向けトルコ語セミナーセンターも完備している。

アズィズ・サンジャル教授は、1946年マルディン県サヴル郡で生まれ、小学校と中学校をサヴル郡で、高校をマルディン市で学び2005年に世界的権威の学術機関である米国科学アカデミー会員に選抜された。教授は米国にやって来た最初の数年間に、トルコハウスを建設しようと思い立ったことを明らかにした。ずいぶん前に、アズィズ・サンジャル教授はテキサス州ダラスでアメリカでの大学生活に第一歩をしるし、数々の苦難に直面した。そこで将来、自身の資金でトルコハウスを建設し、米国へやって来るトルコ人学生の生活の手助けをしようと決意したのである。

トルコハウスはノースカロライナ大学キャンパス内にあり、自身のような優秀な科学者を養成したいという彼の夢にも貢献する予定だ。サンジャル教授は、身体の体内時計を調整する「クリプトクロム」という酵素の研究で米国科学アカデミー会員となったが、その酵素について本紙記者に以下のように語っている:

「我々は、この酵素が体内時計を調整していると主張し、すぐに酵素を作る遺伝子の特許を取得しました。そして、その事実を実証しました。クリプトクロムの発見は、私の最も予想外の発見であり、私にとってとても喜ばしい発見だと言えますね。」

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:14152 )