オーストリア人画家の目からみたクズグンジュック
2008年06月27日付 Radikal 紙

ハーモニー・ギャラリーは、オーストリア人画家ステファニー・モルド氏の「調和を願う」というタイトルの絵画展を開催する。クズグンジュックでの約7ヶ月の間に描いた展示作品により、モルド氏は、クズグンジュックとこの地区がステファニー・モルドをひきつけたさまざまに絡みあう生活-芸術的雰囲気のなかに溶け込んでいる。

 モルド氏は6月28日から7月20日の間に開催される絵画展について次のように述べている。

「現代美術やコンセプチュアル・アートの分野からでてきた若いオーストリア人画家として、クズグンジュックとそこに住む芸術家たちの生活を、あこがれを感じる世界として受け止めた。ほとんどがオーストリアで付けられたタイトルに概念を書き添え、またこのようなタイトルのもとでの論争をも行っている。私は自分自身を芸術家というより芸術への奉仕者だと考えている。ですから、もはや全く絵を描くことは出来ない。
「調和を願う」プロジェクトのために本質的な試みを行った。私自身をクズグンジュックと一体化させ、古典的芸術家らの中に溶け込み、ハーモニー・ギャラリー(での絵画展開催)へ至ることとなった。この期間に描いた絵画は、クズグンジュックの繊細な美しさであり、物語である。紙の上に針と糸による芸術を貼り合わせ、トルコでの芸術と工芸がオーストリアほど明確な境界線で分かれていないということを言及したかった。この絵画展のために、時代にとらわれず、私的な、またオーストリアでは生み出せそうもないものを作り上げた」

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:14171 )