公正発展党、7月3日予定の解党訴訟における口頭弁論を準備
2008年06月28日付 Radikal 紙

公正発展党(AKP)は、6年間の成果を説明し、イスラーム風スカーフ[解禁の法的]整備が無効となった後に、解党訴訟の根拠がないと主張する予定である。

公正発展党は、解党訴訟の一環で7月3日木曜日に憲法裁判所にて行われる予定の口頭弁論の準備をし、弁論の主な骨子を作成した。弁論では、憲法裁判所がイスラーム風スカーフの決定を無効にしたことにより、訴訟の基本的な根拠がなくなったと主張する予定である。また政権の成果にも詳細に言及する予定だ。

アブドゥッラフマーン・ヤルチュンカヤ最高裁判所検事長は、7月1日に憲法裁判所で口頭陳述を行う。公正発展党は口頭弁論を7月3日木曜日に行う。同党の法律顧問は法廷で行われる口頭弁論の骨子を作成し、最終的な形をヤルチュンカヤ検事長の口頭陳述[の内容が明らかになり]、エルドアン首相の承認を受けた後に出す予定である。

公正発展党は、書面による弁論の要旨を提出し、訴訟は国の将来にとり打撃となると述べる予定だ。同党の口頭弁論では、解党訴訟の基本的な根拠と見られ、憲法裁判所が無効にしたイスラーム風スカーフ[解禁の法的]整備も考慮に入れられるだろう。同弁論では、イスラーム風スカーフの解禁が「シャリーアの定着を目的として[現行の]多元的な民主主義の手段を利用してなされた行動」の一環として見なされたことは、全く法的根拠がないと強調し、[憲法]改正が法的な活動であり、公正発展党という法人組織がこれが原因で罪に問われることは不可能だと強調するだろう。

憲法裁判所に対し、この憲法改正を無効にしたことに注意を喚起し、検事長が最重要の証拠として掲出し、訴訟の基本的事由を示すこの改正を無効としたことは、訴訟の最重要の証拠がなくなり、党が世俗主義に反する活動の焦点であるという主張が崩れた、と弁論する予定だ。

弁論では、起訴前に大統領に選出された人物が、政党と法的・実際上の結びつきは残っていなかった、と説明するだろう。さらに、訴状の論理にしたがうと、[6月24日の]フェトゥッラー・ギュレンに関する最高裁の無罪判決は、アブドゥッラー・ギュル[大統領]に関する主張をも退けると主張するだろう。[ギュルの]ギュレン系学校の訪問に関する回状(下記関連記事を参照)の作成や、この学校訪問が罪に問われるとの検事長の主張は、[この判決より]法的に[根拠]を失いかつ崩れた、と述べる予定だ。

公正発展党は弁論で、解党訴訟によってトルコの現在と未来は打撃を受け、危機の発生に門戸を開くことになると強調するだろう。さらに、公正発展党政権の6年間の成果が説明され、EU[加盟のための]諸改革も概略が説明されることになるだろう。

関連記事:Gül'den Gülen okulları savunması 18/03/2008
http://www.radikal.com.tr/haber.php?haberno=250461
AKP解党とギュルの5年間の政治活動禁止訴訟の訴因は、ギュルがギュレン系学校を支援するよう案内状をだしたためという趣旨。

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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:14178 )