アフリカ・サミット前の閣僚執行理事会、ジンバブエ問題で意見が対立
2008年06月28日付 Al-Ahram 紙
■ AU外相、食糧・水危機と大陸における紛争について議論
■ 午前の外相会議でジンバブエ危機をめぐり意見対立、サミットに持ち越しへ
2008年06月28日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【シャルム・シェイフ:本紙取材班】
エジプトのアフマド・アブルゲイト外相が、アラブとアフリカの歩み寄りを実現すべく1977年にカイロで始めて開催されたアラブ―アフリカ・サミットの再活性化を要請した。
アブルゲイト外相は昨日開かれたアフリカ連合(AU)外相らによる第13回閣僚執行理事会の開始冒頭、ムバーラク大統領は明後日に開催されるアフリカ・サミットで、アフリカ大陸における食糧危機への対処がなされ、シャルム・シェイフでの世界経済フォーラムとローマでの食糧サミットで大統領が行った提案について議論されることに関心を寄せていると強調した。
二日間に及ぶ会議の始めにアフリカ各国の外相たちは、サミットで議論される問題について話し合った。その中には食糧危機や物価の上昇、水不足、大陸で勃発している紛争、ダルフール、ジンバブエ、ソマリアの危機、中東和平プロセスその他の重要問題が含まれている。
外務省公式報道官は、アフリカ連合と国連との協力、および平和維持活動にアフリカ以外から部隊の応援を受ける件に関してエジプトがアフリカ・サミットに出した提案は、平和維持活動の国際的な性格を維持し、その金銭的負担を国際社会に分担させることが重要だとの一般原則から生み出されたものであると発表した。
また同報道官は昨日、非公開で行われた外相理事会の初会合後、「NEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)提案への資金問題についてはいまだ議論の余地がある。アフリカ諸国は依然としてG8がこの提案への資金提供に課した条件に留保を示しているからだ」と説明した。また同報道官は、「ジンバブエ問題は午前の非公開会合の議題に上り、様々な見解が提出された。意見の一致には至らなかったため、最後にはサミットへの先送りが決定された」と続けた。
(後略)
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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:14200 )