ガザ停戦後初のロケット弾攻撃
2008年06月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ジェニーンで活動家暗殺
■エルサレム軍団がスデロットへのロケット弾発射の犯行声明
■イスラエル:「ムバーラク大統領はオルメルト首相に拘束兵士の解放とラファハ通行所の開放はセットだと明言した」

2008年06月25日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【シャルム・シェイフ、ナザレ:ズヘイル・アンドラウス、アシュラフ・アル=ハウル】

「エジプトのホスニー・ムバーラク大統領は火曜日、イスラエルのオルメルト首相に対し、ラファハ通行所の開放とイスラエルとの捕虜交換取引はセットであると明言した。捕えられているイスラエル軍兵士ギラード・シャリットの解放はこれに従って行われる」とイスラエル高官が公表した。

オルメルト首相のシャルム・シェイク訪問に同行したイスラエル高官が確認したところでは、ラファハ通行所は(拘束されているイスラエル兵)ギラード・シャリット問題が解決した後に開放されるとのエジプト側からの明確な保証をイスラエルは受け取ったという。オルメルト首相とムバーラク大統領との会見に出席したこのイスラエル高官は記者たちに対し、「シャリット問題が協議の焦点となり、私たちはラファハ通行所を開放する前にシャリットが釈放されるべきだと主張した」と語った。

この高官によると、オルメルト首相はムバーラク大統領にハマースに対する彼の影響力を行使するよう求め、また2年前からハマースを含めた複数のパレスチナ人グループに囚われているギラード・シャリットを解放するための(間接的な)集中交渉を仲介するよう求めたという。ムバーラク大統領とオルメルト首相が1時間をかけて単独会談を行った後、それぞれの随行団を加えた拡大会合が1時間半続けられた。またこのイスラエル高官は「ムバーラク大統領との会談は前向きなものであり、私は彼がギラード・シャリット問題を解決に導くよう手助けしてくれると心から望んでいる」とのオルメルト首相の発言を引用した。

一方、この会談についてエジプトのスレイマーン・アウワード大統領府報道官は記者たちに対し、「会談は透明性のある率直で明確なものであった」と述べている。そして会談はパレスチナ・イスラエル情勢の動きと地域の現状全般、共通の関心事である地域問題に集中したと付け加えた。

オルメルト首相のエジプト到着直前に、イスラエル軍は西岸地区のジェニーンで2人のパレスチナ人を殺害、その1人は(イスラーム聖戦の軍事部門である)エルサレム軍団のジェニーン地区指揮官であった。これはガザでの停戦合意が発効してから初めて出たパレスチナ側の犠牲である。西岸地区はこの合意の対象外とされている。イスラーム聖戦の軍事部門であるエルサレム軍団は、シオニスト国家〔=イスラエル〕の深部でこの清浄なる血の復讐を果たすと警告した。

ハマースはイスラエルとの停戦に加わったすべての当事者に対し、西岸地区でのイスラエルの犯罪行為を止めさせるために圧力をかけるよう呼びかけ、エルサレム軍団は昨日、イスラエル南部のスデロットに対するロケット弾発射の犯行声明を出した。エルサレム軍団の広報局筋は、火曜日に西岸地区のナブルスでエルサレム軍団の指揮官の1人が殺害されたことへの報復として、同組織が(イスラエル南部の)スデロットに対するロケット弾発射の実行を発表したと述べた。イスラエル軍も月曜日から火曜日にかけての夜にガザからイスラエルへ迫撃砲が発射されたと公表している。イスラエル軍報道官はガザ北部とイスラエルの間の国境フェンスからイスラエル南部に迫撃砲が着弾したが、犠牲者は出なかったと報告した。

今回の迫撃砲発射は、ガザ地区を掌握するハマースとイスラエルの間で先週の木曜日に発効した停戦合意に対する初の違反である。米・露・国連・EUの中東和平4者協議は火曜日、ガザ地区での停戦の遵守を呼びかけ、停戦が存続するようにとの希望を表明した。

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:14207 )