公正発展党側の口頭弁論で、「カナドオール」氏の見解を論拠に
2008年07月04日付 Milliyet 紙

公正発展党(AKP)は口頭弁論で、同党の政教分離の解釈は憲法上の解釈に沿っていると明言した。口頭弁論では、カナドオール前最高裁判所検事長の憲法学準教授の息子の「起訴後、さらなる起訴状がなければ、新たな証拠は提出されない」との見解が論拠とされ、ヤルチュンカヤ最高裁判所検事長の口頭陳述で出されたフラト氏の「トラウマ」発言が起訴状に盛り込まれないようとの要望が出された。

 最高裁判所最高検察庁が公正発展党の解党を要求して始まったこの起訴で、憲法裁判所判事団に口頭弁論を行った公正発展党は、サビフ・カナドオール前最高裁判所検事長の学者である息子、コルクト・カナドオール準教授の見解を論拠に、自らを弁護した。
公正発展党は、起訴後に追加の起訴状が準備されないなら、新たな証拠が起訴に盛り込まれることのないようにと望んだ。
解党訴訟の口頭での主張は、ヤルチュンカヤ検事長が火曜日に口頭陳述を行い、昨日公正発展党が口頭弁論を行ったことで終了した。公正発展党を代表してジェミル・チチェキ副首相とヴェキリ・ベキル・ボズダー公正発展党院内会派副会長が行った弁論は約6時間半を要した。

■この起訴は行われるべきではなかった

 チチェキ副首相は弁論終了後に行った会見で、「我々は専門的表現を用いて口頭弁論を行った。起訴状にある(国家の)根幹についての考えおよび(検察側の)口頭陳述で主張された点が、我々の政党の観点から何故正しくなく、公正であると認められないのか、またどうしてこの起訴は起こされるべきではなかったかを、さまざまな角度から説明した」と述べた。

 今出来ることは何一つ残っていないと述べるチチェキ副首相は、早急に判決を出すよう裁判所に要求していると述べ、次のように続けた。
「我々は時間をかけすぎてはならないと述べた。なぜなら我々は政権政党である。我々はそうした態度をはっきりと示した。この起訴を保留したり、遅らせたりすることは様々な観点からマイナスであると捉え、時をも待たずして弁論を行った。我々は要望を述べたが、判断するのは裁判所である」

 チチェキ副首相は弁論書が何ページに渡るのかという質問にも「文字のサイズによって変わる」とかわした。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:14218 )