(昨年の)7月22日の総選挙において公正発展党から立候補はせず、新組織へ向けその名がしばしば挙がるアブデュッラティフ・シェネル氏が、トルコは新たな政治組織を必要としていると述べ、政党を設立する予定であると発表した。
シェネル氏は、党名、党章については明かさなかった。スターTVにてムラト・チェリキ・アンカラ支局長の質問に回答したシェネル氏は、約1年間彼が身を置いたあらゆる環境で新たな政治活動への必要性があるという要求に直面したと話した。こういった必要性に応えるため力を尽くさざるを得ないと感じ、このため新政党設立を考えるに至ったと明かした。
自身が計画している組織が中道政党であるとし、公正発展党からの入党者の有無についての質問に対し次のように答えた。「我々が考えているのは中道政党である。中道はあらゆる方面に呼びかけをおこなう。従ってこの組織においてもさまざまな政治的指向をもつ者たちが名を連ねるだろう。」
シェネル氏は、週末に休暇を過ごすため家族と訪れたアバントで行った会見において、公正発展党訴訟とエルゲネコン捜査が国家に緊迫をもたらしていると述べた。緊迫を除くため選挙の実施を望んだ同氏は、「私には再び政治(的捜査)にみえる」と話した。同氏は、エルゲネコン捜査の中で拘束された人物たちについて次のように評価を行った。
「実に混沌とした状況だ、世論の認識はわからない。頭が混乱している。我が国は敏感な時期を過ごしており、1年以上の間、世論は動向を追い続けている。時々拘束、拘留といった処置が採られている。検察からはまだ起訴がおこなわれていない。これほどまでに広範囲に渡る捜査だから起訴が遅れることは理解し得るとしても、一刻も早く起訴状が仕上げられ、誰が何のため告発されているのか一刻も早く明かされることが肝要だ。」
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
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