■　ハニーヤ政府、パレスチナ民衆にラファハ通行所を攻撃しないよう要求
■　ハマースがロケット弾発射を非難、パレスチナ諸勢力へ停戦遵守を呼びかける

2008年07月05日付アル・アハラーム紙（エジプト）HP1面

【ガザ：アシュラフ・アブルハウル、エルサレム：諸通信社】

イスマーイール・ハニーヤ元首相率いる解任されたパレスチナ政府〔＝ハマース政権〕は、ガザ地区のパレスチナ民衆に対し、ラファハ通行所の施設や備品、エジプトとパレスチナの強固な同胞関係を完全に保全するよう要求し、行動を抑制して通行所への攻撃を止めるよう呼びかけた。

　同時にハマース政権は、イスラエルへのロケット弾発射を拒絶することを確認し、パレスチナの諸勢力に対して停戦合意を尊重するよう要求した。しかしハマースはイスラエルが停戦を遵守しなかったことを理由に、拘束されているイスラエル兵ギラード・シャリットの解放に関してイスラエル側との間接交渉を停止すると宣言した。

　ハマース幹部のウサーマ・アル＝ムザイニーは、ハマース政権はイスラエルが停戦合意を遵守するまで、具体的にはガザ地区の包囲を解除して通行所を再開するまでは、ギラード・シャリットに関するイスラエルとの交渉を開始しないと述べた。

　ハマースは拘束されたイスラエル兵ギラード・シャリットを撮影したテープをエジプト側に渡したことを否定した。またハマースは停戦合意の条項をイスラエルがどれほど実行しているか評価を行うと主張し、通商用の通行所の再開だけではイスラエルの真摯さを測るのに不十分であり、イスラエルがガザ地区への搬入を許可する資材の量と種類によると指摘した。

（後略）

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（ 翻訳者:梅原春奈 ）
（ 記事ID:14245 )