拉致兵士問題でハマースが新たな条件を提示、エジプトとの関係も緊迫
2008年07月01日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ 「エジプトがシャリットの解放を仲介しつつ我々の幹部を逮捕するとは筋が通らない」
■ ハマース、シャリット問題に新しい条件を提示:イスラエル政府は通行所を開放し、封鎖を解除するとの約束を履行すること、エジプトはカッサーム軍団の幹部3人を解放すること

2008年07月01日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ナザレ:本紙 ズヘイル・アンドラウス】

 エジプト政府とハマース指導部の関係が、エジプト当局がイッズッディーン・アル=カッサーム軍団(ハマースの軍事部門)のリーダー格3人の拘束を継続していることによって、パレスチナの内外で強い緊張状態に陥っている。

アラブ・パレスチナの高官筋は昨日月曜日、本紙に対し、「2006年6月25日以来、パレスチナ抵抗勢力によって拘束されているイスラエル兵、ギラード・シャリット問題に関して、エジプトの仲介によるイスラエルとの交渉を成立させるためにハマースが突きつけた新たな条件が原因で、現在の緊張状態が生じている」と述べた。

また信頼できる情報筋は本紙に対し、「イスラエルのエフード・オルメルト首相のイスラエル人捕虜・行方不明者担当特使であるオフェル・デケル氏が先週金曜日にカイロを訪れた。カイロでデケル特使はエジプト諜報部のオマル・スレイマーン長官と会合し、イスラエル政府の立場の進展について説明した」と語った。

話題の微妙さゆえに匿名を求めたこの情報筋は続けて、「デケル特使はこの時のカイロ訪問で、ギラード・シャレット解放問題へのハマースからの条件に対するイスラエル側の反応を伝えた」と語った。

観測筋によると、ハマースはエジプト側に対し、エジプトが仲介した停戦合意に記されている通行所の開放と包囲の解除という約束をイスラエルが果たさない限り、シャリットに関するいかなる交渉も再開しないと伝えた。また裁判なしにエジプトで投獄されているハマースの幹部三人の解放も条件付けた。その理由はハマースによれば、エジプトがシャリットの解放を仲介しておきながら、ハマースの幹部を逮捕し拘留するのは筋が通らないからであるという。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:齋藤睦美 )
( 記事ID:14253 )