G8サミットが洞爺湖で開幕、先進国の対アフリカ支援策に非難
2008年07月08日付 Al-Ahram 紙

■G8会合、世界的食糧危機問題で持ちきりに
■EUは飢餓撲滅のため、10億ユーロの基金設立イニシアチブを発表
■主要国に対し、アフリカ支援増額の約束に及び腰だとの非難

2008年07月08日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【東京:諸通信社】

 主要8カ国首脳会議(G8サミット)が昨日、日本北部の洞爺湖で始まった。サミットでは世界食糧危機と、それに付随する諸脅威が各国リーダーたちの議論の中心を占め、これらの問題に対するいくつものイニシアチブが提案された。

 欧州委員会のマヌエル・バローゾ委員長はEUの新しいイニシアチブとして、貧困国での飢餓撲滅のため10億ユーロの基金設立を発表した。同委員長はこの援助は農業従事者たちが肥料や種を買えるよう支援することを目的としていると説明した。

 またニコラ・サルコジ仏大統領は、世界食糧危機対策のために国連の気候変動会議に倣った専門家委員会を組織するという自身の案に対し、国際的支持が得られたと公表した。

 サミット初日の会合には7人のアフリカ諸国首脳が参加して、先進国からアフリカ大陸へ提供される支援について主要国と対話した。
 
 イギリスのNGOオックスファムはこの機会を捉えてG8を激しく攻撃し、G8が2005年に発表したアフリカ支援は絶望的なほどゆっくりとしか進んでいないと述べた。そして主要国が2010年までに対アフリカ援助を250億ドルに増額するとの約束に及び腰になっていると非難した。

(後略)

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( 翻訳者:齋藤睦美 )
( 記事ID:14286 )