行政裁判所襲撃事件を指図したのはエルゲネコン
2008年07月15日付 Yeni Safak 紙
トルコが13ヶ月の間息をひそめ見守っていたエルゲネコン捜査で起訴状が明らかにされた。起訴状には流血の惨事となった行政裁判所襲撃と、ジュムフリイェト紙の爆破がエルゲネコンによって指示されたことが記されている。
トルコが13ヶ月間息をひそめ見守ってきたエルゲネコン捜査の起訴状が昨日(14日)裁判所へ提出された。カメラの前に現れたイスタンブル共和国検事総長のアイクト・ゼンギズ・エンギン氏は、エルゲネコンテロ組織の調査で86名の被告について「テロ組織の結成および指揮」「武力を用いて立憲体制を変えようとする企て」「国民の武装反乱への扇動」といった罪でイスタンブル第13重罪裁判所へ刑事訴訟を起こすことを述べた。エンギン氏は、「エルゲネコンテロ組織」がジュムフリイェト紙の爆破と流血の惨事となった行政裁判所襲撃を指示したことについても起訴状に記載されていると述べた。
■86名の被告について2455ページの告発
エルギン検事総長は、ベシクタシュにあるイスタンブル司法局で行われた記者会見で、「エルゲネコン捜査」に関する捜査の重要な部分は完了していることを明らかにし、刑事訴訟を行うと述べた。エンギン検事総長は、起訴状には拘留中の48名と拘留されていない38名の計86名の容疑者も含まれていると語った。エンギン氏は起訴状が2455ページからなり、さらに441のファイルが付けられていることを明らかにした。
■行政裁判所へ狙撃者に、エルゲネコンが指示した
エンギン検事総長は、起訴状で「テロ組織の結成および指揮」「クーデターの企て」「国民の武装反乱への扇動」といった罪で裁判にかけられることになるエルゲネコンの容疑者たちは、ジュムフリイェト紙の爆破と行政裁判所襲撃を指示したことで起訴されると述べた。行政裁判所第二刑罰局の職員であるムスタファ・オズビルギン氏が亡くなった襲撃で、(狙撃者)アルプアスラン・アスランがエルゲネコンによって指示され、またジュムフリイェト紙の庭に投げられた爆弾が、組織によって調達されたことも起訴状に含まれている。
エンギン氏は、5237ページあるトルコ刑法の220-5条に記載されている「組織の指導者は、組織活動の内で行われた全ての犯罪において、もう一人の実行者として罰せられる」という条文を取り上げ、組織の指導者と見なされる容疑者たち全員は、これらの犯罪のため罰せられること、指導者ではない他の容疑者たちは、その犯行にそった罪に応じて罰せられることになると認識していると述べた。
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( 翻訳者:白石百合子 )
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