イスラエル、捕虜交換に向けてヒズブッラー兵士の遺体収集に着手
2008年07月07日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ イスラエル、捕虜交換を前にヒズブッラー兵士の遺体を収集
2008年07月07日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【占領下エルサレム:AFP】
防衛省高官によるとイスラエル軍は6日日曜、捕虜交換への準備段階として、ヒズブッラー兵士の遺体収集を始めた。レバノンのシーア派組織、ヒズブッラーとの捕虜交換は、2006年にヒズブッラーが捕らえたイスラエル軍兵士二人の解放と引き換えに行われる。
同高官によると、軍はイスラエル北部にある敵兵専用の墓地を閉鎖し、軍事閉鎖地域に指定した。その間にイスラエル軍所属のラビ〔=ユダヤ教の宗教指導者〕がヒズブッラー兵士の遺体を取り出した。
ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は先週水曜日の2日、国連のゲオハルト・コンラッド氏を介して合意された捕虜交換の手続きをイスラエル政府が承認した後、2週間以内に交換が実行されることを明らかにしていた。
この合意に従ってイスラエルは、すでに死亡したと考えられているエフード・ゴルドバゼルとエルダード・リギーフの二人のイスラエル軍兵士と引き換えに、5人のヒズブッラー兵士捕虜と、ヒズブッラー兵士の遺体数体、数名のパレスチナ人を解放する。
2006年7月12日に国境を越えて二人のイスラエル軍兵士を拉致したヒズブッラーの行動によってイスラエルはヒズブッラーを攻撃、戦争が勃発した。33日間続いたこの戦争でレバノン側は1200人の死者を出し、その多くは市民だった。イスラエル側の死者は160人で、その多くは兵士だった。
オルメルト首相は先週、イスラエル政府に対し、二人の兵士はすでに死亡していると伝えている。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:根田文佳 )
( 記事ID:14300 )