イスタンブル広域市施設内での「飲酒禁止」が議論に
2008年07月16日付 Milliyet 紙

共和人民党(CHP)議員たちは、イスタンブル市が所有する施設での飲酒禁止を廃止する提案を出したが、それが議論を呼んでいる。公正発展党(AKP)の議員たちはその提案に反対している。

イスタンブル広域市の共和人民党市議会議員ヒュセイン・サー氏は、市が所有する施設での飲酒禁止を廃止する動議を議会に提出したが、共和人民党のケマル・アカル会派副代表が支持する一方で、公正発展党のヒュセイン・エヴリヤオール会派副代表は、国民はこのような要求をしていないと述べた。

これに関し、エヴリヤオール氏は新聞記者の質問に答え、イスタンブル市所有の施設に14年前には国民が誰一人として立ち入れなかったし、国民の姿はまったくなかったこと、さらにその当時、市当局は中立の立場ではなかったと語った。

エヴリヤオール氏は、今日では国民がこれらの施設に入り、思う存分飲食できることを述べ、「アルコールが売られてないと、皆が言います。確かに売ってはいません。だから何だというのでしょう。このことに関してあなたは1度もきちんと話したことはないではないですか。でも、あなたには質問する権利がありますからね。私は、自由は大切だと思います。しかしこの自由、すなわち国民が自分たちのものである場所に立ち入ることは、他のどんな自由よりずっと重要なことです」と話した。

エヴリヤオール氏は、この議論が不快にさせたことを述べ、「私は、これはトルコの問題ではないと考えていますが、一部の国民にとっては問題となりうるものです。我が党においては、このような問題は取り上げるべき問題ではありません。国民からもこのような要求はありませんでした」と話した。


■これは単純な自由

信仰から衣服まで、人間の自由を押さえつけようとしている社会においては、この程度の自由はとても単純なものであると述べた。エヴリヤオール氏は、「つまり、全ての自由を確立するため、一丸となって我々は努力をしなければならないのです。そうすれば、全てが解決されます」と話した。

アカル氏は、2010年にヨーロッパ文化首都に選ばれたイスタンブルで、そしてイスタンブル広域市長が、議会都市そして文化都市への変貌を主張するイスタンブルにおいて、市が所有する施設での「アルコール禁止」の考え方を変える必要性を度々述べてきたことを話した。

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( 翻訳者:林田紀子 )
( 記事ID:14303 )