地中海連合会議に出席のムバーラク大統領、サルコジ大統領と首脳会談
2008年07月12日付 Al-Ahram 紙

■ 今日パリにてムバーラク・サルコジ両首脳が会談
■ 地中海両岸の協力強化にむけエジプトが新しいビジョンを提示
■ スレイマーン・アウワード報道官:「地中海連合はイスラエルとの関係正常化の手段にはならない」

2008年07月12日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【パリ:本紙取材班】

 フランスの首都で今日、ホスニー・ムバーラク、ニコラ・サルコジ両大統領の首脳会談が始まる。議事日程にはエジプト・フランス両国関係の強化と中東和平の進展振り、イラク情勢、イラン核計画その他の両国に関係する国際問題が挙げられている。

このエジプト・フランス首脳会談は、ムバーラク大統領による今回のフランス訪問の主要日程の一つとなっており、エジプトとムバーラク大統領が地域で果たしている中心的な役割をフランス指導部が熟知していることの反映でもある。エジプトはまたアラブ世界・アフリカ世界・地中海世界、あるいはイスラーム諸国会議といった枠組でも、数々の関心領域で役割を果たしている。

ムバーラク大統領の今日の予定にはレバノンのミシェル・スレイマーン大統領やクロアチア大統領、EU議長との会合が含まれている。スレイマーン大統領との会談は、同氏が大統領に選出されて以来始めての顔合わせとなる。

 そして明日、「地中海連合首脳会議」に参加して、ムバーラク大統領のフランス訪問は有終の美を飾る。ムバーラク・サルコジ両大統領は、地中海両岸の相互協力の大まかな外枠を形作る同会議の開会式で演説をする予定。サルコジ大統領は連合のヨーロッパ側議長に就任し、ムバーラク大統領は地中海地域の和平推進と安定への貢献を評価され、地中海諸国側の議長に就任する。

 ムバーラク大統領は会談での演説で、地中海の北側と南側の諸国間の相互協力を強化し、促進する方法について、新しいビジョンと思考を提示することになっている。スレイマーン・アウワード大統領府報道官は「エジプトはアラブ性の維持を大事にしている」と断言し、「地中海連合は決して無償でイスラエルと関係正常化するための手段にはならないし、和平に求められる条件を迂回することにもならない」と語った。
(後略)

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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:14343 )