■ガザ地区の楽観的な雰囲気のなかイスラエルが停戦合意に同意
■ラファハ通行所再開、エジプトの仲裁によるイスラエル兵シャリット問題の交渉は10日後に開始
2008年06月19日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ガザ:アシュラフ・アブルホウル】
【エルサレム:諸通信社】
イスラエルは昨日、エジプトの仲裁によるガザ地区での停戦合意を発表し、今朝6時に合意に基づく措置が開始された。停戦合意の発表によりガザ地区は再び活気を取り戻し、喜びと希望の中でパレスチナの人々は合意のプロセスが滞りなく進展するようにとの期待をあらわにした。
この発表と同じ頃、エジプト側で足止めされていた人々の入国のため、ラファハ通行所が再開され、ガザ地区側からもエジプトやアラブその他の諸国の滞在許可や労働許可を所持している者の出国手続きが行われた。
イスラエル・ラジオは昨日、エフード・オルメルト首相とエフード・バラク国防相がハマースとの停戦に同意したと報道し、イスラエルのマーク・レゲフ政府報道官は昨日、「イスラエル政府は、もしも完全に戦闘が停止されれば、来週にガザ封鎖を解除する」と述べた。同報道官が「イスラエルはエジプト提案に、成功のチャンスを与えた」と指摘する一方で、エジプト外務省は昨日、「パレスチナ側からのロケット弾攻撃を停止することを条件に、イスラエルはガザ地区への圧力を弱めるのはもちろんのこと、あらゆる軍事行動や標的への攻撃を行わないと約束した」と明言した。
停戦合意は、①本日から双方のあらゆる軍事行動を停止すること、②合意の有効期間を6ヶ月とすること、③停戦の実行はエジプトとの調整とその後援のもとで行われること、④数時間のうちに通行所を部分的に開放すること、⑤エジプトは続けてヨルダン川西岸地区での停戦も働きかけること、⑥同様にエジプトは停戦の翌週にラファハ通行所開放のメカニズムを議論するため、カイロにパレスチナ自治政府、ハマース、EUの関係者を招くこと、という6つの項目から成る。またイスラエルのメディアは、「エジプトの仲介による別の交渉が6月29日(日)に始められ、そこでは2006年6月にパレスチナ人グループに捕らえられ、それ以来ガザに収容されているイスラエル兵ギラード・シャレットの行く末が話し合われる」と報道した。
(後略)
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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:14344 )