スカーフ解禁宣言に署名したカヤル教授、オズチュルク教授、アカン教授、ケレシュ教授…。高等教育機構の次期学長候補リストには、公正発展党(AKP)の新憲法草案を準備するエルデム教授や議員選挙でAKP公認の候補に挙がったサラチ教授も含まれている。
高等教育機構(YÖK)は21の大学で8月に任期を終える学長の後継を選ぶため、アブドゥッラー・ギュル大統領に候補者リストを送付したが、そのリストにはAKPの公認候補に挙がった研究者や「大学でのスカーフ賛成」を謳う人々が記載されている。
YÖKは各大学に3名の候補を立てる前提で、21の大学計63名の学長候補を記載した任命リストをチャンカヤの大統領官邸に送付した。中東工科大学(ODTU)のイフサン・ダウ教授やセルチュク大学のシャバン・チャルシュ教授の主導のもと作られた「大学でのスカーフ解禁宣言」に同意し署名を行った教育者たちもリストに名を連ねている。
この宣言に賛成している教授の中からは、イスマイル・カヤル教授とアドナン・オズチュルク教授がエルジエス大学に、ヒュセイン・アカン教授が19マユス大学、イブラヒム・カレシュ教授がイノニュ大学にそれぞれ推薦されている。
ディジレ大学で行われる学長候補選では、フィクリ・ジャンオルチ現学長の妻であるナイメ・ジャンオルチ教授がYÖKによって候補から外される中、(元来)AKPの新憲法草案作成チームに参加するファズル・ヒュスニュ・エルデム教授が2番、7月22日の選挙でディヤルバクルからのAKP公認候補の候補であったアイシェギュル・サラチ教授が3番目となっていた。YÖKは大統領へ送付した任命リストで、エルデム氏を1番、サラチ氏を2番候補として記載した。
■ 「形は重要ではない」
エルデム氏は学長候補者名が公表されたあとの会見で以下のように話した。「世間の秩序を乱さない限り学生たちが自由な形で、ただし本人確認ができる姿で大学へ通うことに賛成する。つまり形はそれほど重要ではなく、顔と本人であることが確認できるのであれば学生たちは身を覆うことができる。スカーフの問題はAKPにとって急所であるからこれほど批判されるのだろう。」
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
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