ネズミ講会社「ゴールドクエスト」イラン代理店経営者、4年間の逃亡の末逮捕
2008年07月20日付 Jam-e Jam 紙
【事件部】ネズミ講会社「ゴールドクエスト」のイラン代理店を隠れ蓑に、人々に詐欺を働いていたエンジニアの兄弟2人が、4年間の逃亡の末居場所を突き止められ、逮捕された。
商品・外貨密輸犯罪特別検察庁第1課長のイーザディー検事補は、ネズミ講会社ゴールドクエストのイランでの設立に関与した主要人物である兄弟2人が逮捕されたことに言及し、昨日ジャーメ・ジャム紙記者に対し、次のように述べた。「イラン暦1384年〔西暦2005年度〕、カーゼムとモフセンという名の2人の兄弟がネズミ講会社ゴールドクエストのイラン代理店を隠れ蓑に、インターネット・マーケティングや物品の販売、政府機関での雇用などをエサに若者たちを騙し、彼らに対して大規模な詐欺を行っているとの通報が、市民から治安維持軍諜報部に寄せられた」。
こうして捜査が開始され、捜査官たちは本件に関して特殊捜査に着手した。通報内容の正確さを確認した後、彼らが頻繁に行き来していると思われる複数の場所を秘密裏に監視下に置いた。また、容疑者たちが国外へ逃亡する可能性を考慮し、国の検察庁から彼らの国外渡航禁止令が出された。
国内諸都市におけるペテン師兄弟2人の足どり
警察による本件の捜査が続けられる中、詐欺師の兄弟2人がテヘランほか様々な地方に数多くの拠点を設立し、仕事探しやネット取引といった名目で多くの人々を騙し、彼らに詐欺を働いては、自らの足跡を残すことなく逃亡していたことが明らかになった。
逃亡中の容疑者2名と共謀関係にある外国人女性の足どり
イーザディー検事補は続けた。「ネズミ講会社ゴールドクエストのすでに逮捕されたメンバーから捜査員たちが得た情報により、彼らの事務所を封印後、この詐欺師兄弟2人のCGによる似顔絵が作成された。彼らを捕らえるための捜査が続行されたところ、彼らがネズミ講会社ゴールドクエストの主要人物の一人であるスーザンという名の女とアラブ首長国連邦で接触し、彼女を通してゴールドクエスト社の金貨や貨物を受け取り、国内にいる仲介者たちの協力でそれらを販売していること、またヨーロッパのネズミ講会社のプロモーターであるジョーとパットマンという名の男2人ともタイやアラブ首長国連邦で数回にわたり会い、ネズミ講会社に新たなメンバーを引きつけるための現代的な手法について指南を受けたことが明らかになった」。
〔中略〕
検察庁での容疑者たちの供述
昨日、このペテン師兄弟2人は取り調べを続けるために、商品・外貨密輸犯罪特別検察第1課に移送された。彼らは司法による取り調べでエンジニアを自称し、4年前からネズミ講会社ゴールドクエストの代理店を経営、ネット取引の名目で求職者たちに大規模な詐欺を働いたことを自供した。
この報告によると、ペテン師兄弟2人は、ネズミ講会社ゴールドクエストのイラン代理店を引き受けたことで国内経済の秩序を乱した罪で、法的決定にもとづき仮拘束された。現在国内外にいるその他の共犯者に関して追加の取り調べが続けられている。
この2人の兄弟の罠にかかった人々は、彼らを告訴するために商品・外貨密輸犯罪特別検察第1課に訴えることができる。
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( 翻訳者:佐藤成実 )
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