これが暗殺候補者リスト エルゲネコン捜査でユルドゥルムが明かす
2008年07月27日付 Milliyet 紙
エルゲネコン起訴状の中心をなす行政裁判所襲撃とジュムフリイェト紙への爆破襲撃におけるキーマンであるオスマン・ユルドゥルムがオズ検事に暗殺リストを渡した。
追加起訴状の「キーマン」退役陸軍大将シェネル・エルイグルも暗殺者リストに名が載っている。
行政裁判所、そしてジュムフリイェト紙への襲撃に関わったとされているオスマン・ユルドゥルムが、ゼケリヤ・オズ検事へ、エルゲネコンが襲撃を計画している人物の名を明かした。リストには元大統領のスレイマン・デミレル、アフメト・ネジュデト・セゼル、共和人民党党首デニズ・バイカル、実業家のビュレント・エジュザジュバシュ、高等教育機構元理事長のケマル・ギュリュズ、エルドアン・テズィチといった名が並んだ。リストでは、エルゲネコン捜査において拘留された退役陸軍大将シェネル・エルイグルの名も載っていたことが注意を引いた。
エルゲネコン起訴状の中心をなす行政裁判所襲撃と、ジュムフリイェト紙への爆破襲撃におけるキーマンのオスマン・ユルドゥルムが2008年4月1日にアンカラ共和国検事長におこなった供述で、エルゲネコンの標的となっている人物の名を明かした。ユルドゥルムは、以前に刑務所幹部へと送った書簡が原因で供述をおこない、412ページに及ぶで供述で次のように説明した。
「私は、マフィア、武装組織といったことに携わる。国家体制と私の間には問題は存在しない。私はヴェリ・キュチュクより受けた任務の要請により、利益を目的としてジュムフリイェト紙へ2度の襲撃行為を行わせた。キュチュクと襲撃の前に行った打ち合わせにおいて、彼から手榴弾を2発受け取った。アルプアルスラン・アルスランもそこにいた。私は彼にも手榴弾を1発手渡した。書簡での漫画、そして暗号交じりの文章における人物は、ススルルクの延長であるエルゲネコンの標的人物であった。これらの人物に対しある行動がとられる予定であれば、刑務所幹部へこれを公然とは渡さず、秘密裏に送るつもりだった。私の目的は、漫画と絵で私が説明した人物がエルゲネコン組織により殺害されるだろうと検事に説明することだった。
■「襲撃が行われると私は知っていた」
書簡に記したスレイマン・デミレル、デニズ・バイカル、エルドアン・テズィチ、ビュレント・エジュザジュバシュ、ヴラル・サヴァシュ、シェネル・エルイグル、ケマル・アナドル、ケマル・ギュリュズ、ベキル・ジョシュクン、エミン・チョラシャン、トゥンジャイ・オズカン、サビフ・カナドオール、アフメト・ネジュデト・セゼル、ジュムフリイェト紙(新)、テュルカン・サイラン、ムスタファ・スゼル、アメリカ合衆国大使、テュライ・トゥージュ、オルハン・パムク、ルハト・メンギ、ジェンディック(トルコ・欧州議会合同議会評議会共同代表ジョースト・ラジェンディック)、ウィルソン(アメリカ合衆国駐アンカラ大使ロス・ウィルソン)、そして総主教座に対し、エルゲネコン組織により襲撃が行われると知っていた。
3日前ジュムフリイェト紙に、新たに火炎瓶での襲撃が行われたとテレビで知った。これも、私が述べたことが正しいと示したのである。書簡をこの事件以前に刑務所幹部へと渡した。必要な対策がとられることを望んだのだ。私の基本的な目的はこの書簡を書き、検事が私を呼び出すこと、そして私の供述をとることであった。これらの人物にたいして襲撃を行えと命令を下すことではなかった。これらを明らかに記していたら、刑務所幹部は受け取ることはなかっただろう。」
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:14373 )