半年間に7人の女性を殺害した連続殺人犯、逮捕
2008年07月12日付 E'temad-e Melli 紙

キャラジ県の住民を恐怖に陥れた、6人の女性と1人の少女に対する連続殺人事件の殺害犯が、事件発生から6ヶ月近くを経てついに、ラームサル(イラン北部の町)で発見・逮捕された。二十歳のこの男は、7人の女性・少女をレイプした後殺害し、連続殺人犯のブラックリストに名を連ねていた。

6ヶ月間に7人を殺害

 二十歳の青年「バーバク」は犯罪計画を立てた後、危険な犯罪を始めるべく、事前の計画に基づいて86年バフマン月(2008年1/2月)のある夕暮れ時、身なりの不適切な若い女性を自身のプライド車〔韓国起亜自動車の大衆車。フォード・フェスティバと同一〕に乗せた。そしてその数時間後、歩道を歩いていた通行人が道路の端で、首にスカーフを巻かれた女性の遺体を偶然発見、あわてて警察に通報したのであった。

〔‥‥〕

 発見された遺体は30歳の女性のもので、自身のスカーフで絞殺されていた。このことを受け、殺人事件としての捜査が開始された。

 上述の事件からほんの1ヶ月後、謎めいた殺人について捜査官らが様々な仮説を検証しているさなか、キャラジ警察は、別の遺体と対面することになった。新たに発見された若い女性の遺体も、絞殺によるものであった。専門的な調査の結果、彼女も最初の女性と同じ方法で殺害されたことが判明した。

 2人目の女性の遺体発見から時を隔てることなく、ファルヴァルディーン月31日(2008年4月19日)にも、3人目の遺体がゲゼルヘサール通りで発見された。3人目の女性も自身のスカーフで首を絞められ殺害されていた。

 同様の手口による3件目の殺害事件が発生したことで、連続殺人事件との仮説が強まっていった。捜査官らは、ある一人の人物が女性をつかまえては、人通りの多い場所に死体を遺棄することで、何らかの特殊な目的を追求しているのではないかと推測した。

 今年のオルディーベヘシュト月(2008年5月)に4人目の若い女性の絞殺体が発見されたことで、連続殺人事件との警察の推測はほぼ確信へと変わっていった。捜査官らは、女性たちを殺害した犯人は同一人物であるとの仮説のもと、懸命の捜査を続けた。

 キャラジ女性連続殺人事件の5人目の犠牲者は、1387年ホルダード月8日(2008年5月28日)にキャラジのパヤーム空港の近辺で発見された。遺体発見現場を捜査したところ、犠牲者は24歳の女性で、自身のスカーフで窒息させられたことがわかった。この女性は、ホルダード月6日(5月26日)〔※原文にはホルダード月25日(6月14日)とあったが、誤りと判断した〕に買い物のために外出をしたまま、行方不明になっていた。そしてその2日後に、彼女の遺体がキャラジのキャマールシャフル街道で発見されたのであった。

 それから数日後、犯人は別の女性を殺害した。捜査官らが連続殺人犯逮捕への手がかりを掴んだころ、ある新聞に連続殺人の発生が報じられてしまった。このことにより、犯人逮捕まであと一歩のところまで迫っていた警察によって捜査が着実に続けられていることが、犯人に伝わってしまったのである。

 こうして犯人は捜査攪乱のために、これまでの殺害とは異なった形で、7人目の殺害を企てた。犯人は今回、ティール月2日(6月22日)に精神的な異常を抱えた18歳の少女を捕まえ、前回までと同じ方法で殺害をしたのである。

 こうして、テヘラン州刑事警察の捜査官らは、犯人は主に25歳から35歳の女性を殺害しており、また6人の犠牲者は〔犯人と〕「不道徳な問題」を有し〔‥‥〕ていたことを突き止めた。

 捜査官らは捜査の結果、「バーバク」という名の逃走犯に関する新たな手がかりを入手、さらに犯人は7件の犯罪の他にもかつて悪事を働いてきた前科があることを発見した。そしてついに、捜査官はラームサル県に逃亡をしていた彼が新たな隠れ家にいることを突き止め、ティール月19日(7月9日)犯人逮捕に成功したのである。

 この容疑者は、本件を担当した予審判事らによって行われた取り調べに対し殺害を自白、全ての犯罪に対する関与を認めた。この容疑者は、曖昧な復讐願望から7人の女性を殺害した模様で、夜の暗がりの中殺人を犯したこと、犠牲者は通りがかりの人物であったことなどを供述した。

 彼は当初の尋問で、殺害は単独で行い、共犯者はいないと供述している。

〔後略〕

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( 翻訳者:大石容子 )
( 記事ID:14389 )