【事件部】タクシーだと偽っては、友人と共謀して乗客の若い女性7名に暴行を働いた若者が、ダマーヴァンド警察の警察官らによる不意打ち捜査によって逮捕された。
ジャーメ・ジャム紙の報道によると、プライド車に乗っている2人の人物がタクシーを名乗っては乗客として女性らを乗せ、道が混んでいると偽っては郊外へと連れだし、ナイフで脅して暴行を加えた上で、高価な金品を奪っているとの訴えが、以前からダマーヴァンド警察に寄せられていた。犯人はその後、女性らを沙漠に放置し、逃走していたという。
特別捜査班、結成
これらの訴えを受け、署の警察官らからなる特別捜査班が結成、本件に関する大規模な捜査が始まった。そしてついに、最も犯罪発生件数の多い場所を密かに監視したとところ、木曜日の夕暮れ時、あるホワイトのプライド車の運転手に疑いを抱き、同運転手の外見的特徴を確認した上で、同人を署に連行、取り調べを開始した。
否認、そして自白
逮捕された容疑者は当初、取り調べの中で不当逮捕であると主張していたが、しかしその後、容疑者とその共犯による汚れた欲望の犠牲となった二人の女性に直面するや、自供を開始し、以前から友人と共謀してテヘラン東部を車で徘徊、女性らを客として乗せては、道が混んでいるとの口実のもと、彼女たちを周囲の砂漠地帯へと連れだし、そこで暴行を加えていたことを認めた。
容疑者が7件の罪を自白したことで、本件は司法当局に報告され、逮捕された容疑者の身柄は刑事警察署に移送された。その上で、共犯の人物の逮捕へ向けた捜索が開始された。
同様の犯罪、増加傾向に
報道によると、この容疑者は先週木曜日逮捕され、司法当局に身柄を移された。このような中、先週末、婦女暴行の罪を犯した人物に対する罰則の強化を内容とした第一種緊急法案が、国会で可決されている。
残念なことに、このような犯罪の発生を抑止するような判決がこれまでなされてこなかったことが、事実上、堕落した連中の行動をより大胆なものにし、社会の安全を脅かす原因となってきた。
例を挙げよう。今回の事件に加え、6名の若い女性を自らの悪魔のような欲望の犠牲にした二人の容疑者が、先週逮捕されている。この事件は現在、刑事検察庁第3課の予審判事の命令のもと、テヘラン刑事警察に移されて、捜査が行われている。
女性は個人タクシーを利用すべきではないとする警察・司法による警告を無視することが、便乗主義者たちの横行をゆるす原因となっている。このような事件は時に、家族団欒を破壊し、被害者に様々な精神的・心理的困難を生じさせ、彼女たちの自殺を招くことすらある。
いずれにせよ、精神的安全を乱す者どもに対する死刑を定めた第一種緊急法案が国会で可決されたことで、このような痛ましい犯罪が二度と繰り返されないことを望むばかりだ。
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( 翻訳者:斉藤正道 )
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