高等軍事評議会、次期参謀総長はバシュブーに
2008年08月04日付 Hurriyet 紙

入手した情報によると、昨日閉会した高等軍事評議会の3日目の会議の末、8月30日をもって退役するヤシャル・ビュユクアヌト参謀総長にかわって、陸軍総司令官であるイルケル・バシュブー大将が後任とされた。ウシュク・コシャネル軍警察総司令官は、陸軍総司令官となることとなった。海軍と空軍の司令官人事については、今年の高等軍事評議会では話し合われなかったため、両軍の司令官に変化はなかった。

●ウシュク氏が憲兵総司令官に

コシャネル大将が後にする憲兵総司令官には、陸軍幕僚長であるアティッラ・ウシュク大将が後任とされた。高等軍事評議会の前の軍事筋では、この任に第2軍司令官であるハサン・ウースズ大将が就くであろうことが話されていた。ウシュク大将の憲兵総司令官就任は、「(次期参謀総長)バシュブー大将が、特にテロとの闘いにおいて重要な仕事を負わされた憲兵部隊に、陸軍関係者を任命した」という形で解釈された。

●アスラン・ギュネル・パシャは昇格した

ウシュク大将が後にする陸軍幕僚長には、昇進して中将格から大将格になった第4軍団司令官アスラン・ギュネル中将が任命された。世間ではギュネル中将は、アブドゥッラー・ギュル大統領のためエセンボア空港で催された迎え入れ式典において、儀礼の場にスカーフを着用したハイリュンニサ大統領夫人が参加すると、儀礼を拒否したことで知られている。

●ウースズ氏、次席参謀総長に

高等軍事評議会においてもうひとつ話題となったことは、次席参謀総長の人事である。第2軍司令官のハサン・ウースズ大将は、次席参謀総長になった。ウースズ大将が、とても高いレベルで英語を使いこなすことができることが、今回の任命において重要な役割を果たした。

ウーウズ大将は、クルド労働者党(PKK)によるテロとの闘いでアメリカやイラク両国と結成した三共闘及びトルコ国軍の欧州連合との関係において重要な任務を担わされた。高等軍事評議会の前の軍事筋の話では、次席参謀総長職にエーゲ方面軍司令官であるネジュデト・オゼル大将と、第4軍団司令官のギュネル中将の名が挙がっていた。

●エルギン・サイグン氏、第1軍に

第1軍司令官のイスマイル・コチマン大将は、予期された通り定年による退役となった。この任には、大将の間でも最も多く功労を積んでいる次席参謀総長エルギン・サイグン大将が任命された。

●クヴルクオール家で3人目のパシャ

大将格へ昇進したキプロス・トルコ平和軍司令官のハイリ・クヴルクオール中将は、エーゲ方面軍司令官となった。ヒュセイン・クヴルクオール元参謀総長の甥であるクヴルクオール氏の父もまた、退役した准将であった。

第2軍司令官職は、エーゲ方面軍司令官のネジュデト・オゼル大将となった。これと同時に、タイイプ・エルドアン首相の軍事コンサルタントである参謀本部作戦参謀長のヒュセイン・ヌスレト・タシュデレル中将が、さらに1年任期延長を命じられた。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:14427 )