3名の窃盗犯に斬指刑
2008年07月21日付 E'temad-e Melli 紙
100軒以上店舗で窃盗を繰り返した罪に問われている3名の前科もちの被告に対し、右手の4本の指の切断、74回の鞭打ち、ならびに被害者への盗品の返却が言い渡された。
昨年シャフリーヴァル月〔2007年8月下旬~9月中旬〕、西アゼルバイジャン州でパトロール中の警官が一台の「プジョー405」車を不審に思い、同車を停車させて検査を行ったところ、一台の42インチ型テレビを発見した。
同車の運転手が警官の職務質問に対し曖昧な返答をしたことから、同人は最寄りの警察署に連行され、事情聴取が行われた。その結果、発見されたテレビは盗品であったことが判明、同テレビの窃盗犯逮捕へ向けた捜査が開始された。
取り調べの結果、プジョー車を運転していた人物は数名の盗品売買業者について自白、捜査官らは主にテヘランやその周辺地域で窃盗を繰り返していた前科もちの窃盗犯3名の存在にたどり着いた。
捜査官らが本件について捜査を続けていたところ、店舗経営者らから100件近い盗難の被害届があった。このことから、3名の窃盗犯逮捕へ向けた捜査が本格化、ついに「ハーニー」ことアリー(39歳)、ラフマトッラー(40歳)、そしてサファル・アリー(35歳)の3名の容疑者が逮捕された。
これら3名の容疑者はこれまでも窃盗の罪で多くの前科を重ねてきた人物で、取り調べの中で様々な店舗から家庭用品を盗んできたことを自白した。盗みの手口について容疑者らは、「明け方近くに、あらかじめ下見をしていた店舗に侵入した。ブラインドや窓の錠を壊し、盗みを働いた」と供述している。
容疑者らは盗品の売買にかかわったアッバースという名の共犯の男についても供述したが、同容疑者逮捕へ向けた捜査はいまだ続けられている。
警察による取り調べが終了した後、本件はベッサト裁判所第1147法廷に送られ、ホセインプール裁判官は審理の上、〔‥‥〕イスラーム刑法第197条、第198条、第199条、第200条、第201条、及び第667条によって、これら3名の容疑者に対し、親指と手のひらを残す形での右手4本の指の切断、被害者への盗品の返却、3年の禁錮、ならびに74回の鞭打ちを言い渡した。
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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:14449 )