シリアとレバノンが外交関係樹立で合意、トリポリではバス爆破で多数の死傷者
2008年08月14日付 Al-Ahram 紙

■ トリポリでのバス爆破により63人のレバノン人が死傷、そのうち9人は軍人
■ アサド大統領とスレイマーン大統領、シリアとレバノン間の外交関係樹立で合意

2008年08月14日付アル・アハラーム(エジプト)紙HP1面

【ベイルート:マーヒル・ムカッラド、ダマスカス:通信各社】

シリア大統領バッシャール・アル=アサドとレバノン大統領ミシェル・スレイマーンは昨日、両国間で大使レベルの外交関係を築くことに合意した。シリア大統領の政治顧問ブサイナ・シャアバーンが、ダマスカスで行われたシリア・レバノン両国大統領の第二回会合後の記者会見で昨日発表した。

他方、レバノン北部の都市トリポリでは、軍人や民間人を乗せたバスの内部で激しい爆発が起こり、9人の軍人を含む少なくとも14人が死亡、49人が負傷した。この新たな爆破事件が起きたのは、新レバノン内閣が議会の信任を得た翌日であり、レバノン大統領による昨日からのダマスカス訪問ともタイミングが一致する。

レバノン軍は爆発現場で容疑者1人を逮捕した。爆発に使われた爆薬はT.N.T(トリニトロトルエン)1500グラムであったと推定される。

ダマスカスへ出発する数時間前に出されたこの事件に関する最初のコメントで、スレイマーン大統領は事件を非難し、レバノン人に率直な意見表明と和解とを呼びかけた。ダマスカスではシリア政府がレバノンの平和と安定を弄ぶものたちに対抗するため、レバノンとの連帯を確認し、爆破を「犯罪行為だ」と非難した。

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:14498 )