レバノン新政府、今日の国会で信任投票へ
2008年08月12日付 Al-Nahar 紙

■ 明日ダマスカス首脳会談で外交関係、最高評議会、国境、拘留者について話し合い
■ 今日の政府信任投票を前に議論が白熱
■ 抵抗運動は停戦合意を遵守、武装問題に関する協議の必要はないとの見解

2008年08月12日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 国会は先週金曜日からの5日間にわたる7回の会合を経て今日の昼、新内閣の施政方針声明についての話し合いを終える。昨日の夜までに議員57人が発言を行い、今日の発言者リストには議員3人が残っている。つまり、発言した議員の合計数は60人になる。

 フアード・アル=セニョーラ首相が今日の発言者に応答した後、政府信任案が投票にかけられる。大方の予想によると、106~108票を獲得して可決されると見られる。

 議員筋は、政府に代表を送っている主要政治勢力が話し合いを通して、ドーハ合意とその結果としての組閣と内閣施政方針声明の策定に到るプロセスを遵守すると強調していたことなどを考えると、[今回予想される信任案の]大きな得票数は、当然だと思われると述べている。また同筋は、「一部での議論の白熱や口論には誰も驚かなかった。なぜなら内閣声明に関する審議は、2年間にわたる中止の時期を経て召集される最初の審議だからである。この2年間の長きにわたって、複雑な危機と政局の混乱、治安の悪化、宗派の対立が相次いだのである」と付け加えた。今回の審議は初めから、政府が直面する困難を反映するものとなることが予想されていた。各勢力の合意に基づく組閣をもたらした和解と、未だに抜本的な対策を見出せない政治的な大問題とがせめぎあう、矛盾に満ちた状況のゆえである。

 また同筋によると、政府信任案に賛成票を投じない議員はごく限られた数になると見られる。そのうち一部は公式の発言の中で不信任を表明し、また他の一部の議員らは投票の時まで態度を保留している。

(後略)

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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:14545 )