間違いは訂正された -ギュル大統領の恩赦により自由の身に
2008年08月23日付 Milliyet 紙

アブドゥッラー・ギュル大統領の恩赦後、初めて別荘から出てきたエルバカンは歩くのも困難な様子だった。しっかりとした歩調で現れた。

「1兆トルコリラ紛失」裁判で下された2年4ヶ月の懲役刑は、断続的な体調不良のため自宅での服役刑に変更されていたネジメッティン・エルバカン氏は、この 罪がアブドゥッラー・ギュル大統領によって恩赦とされたため、約3ヶ月ぶりにバルケスィルのアルトゥノルク町にある別荘から出て、金曜礼拝を行った。エルバカンはギュル大統領が成熟したところを見せた述べ、「間違いは訂正された」と語った。

エルバカンの恩赦決定は、一昨日(21日)の夕方、本人に伝えられた。自由の身となったエルバカンは2ヶ月と25日ぶりに昨日(8月23日)正午頃、別荘から出た。 06RP125のナンバープレートを付けた、紺色のメルセデス・ベンツで、金曜礼拝を行うアイヴァルブルン・モスクに到着したエルバカンを、県外から来た人を含む約1500人が迎えた。モスクの庭で一部の女性が男性たちと共に列を成して礼拝と行う姿が見られる一方で、礼拝にはエルバカンの息子、ファーティフ・エルバカンも参加した。

クリーム色のスーツを着たエルバカンは、ミナレットの横のドアからモスクへ入った。歩くのがやっとの様子のエルバカンには、椅子が提供され、椅子に座ったまま礼拝を行った。
礼拝の後、信徒たちとしばらく話をしたエルバカンは、ギュル大統領の恩赦と共に、間違いが訂正されたと話した。

■ 「ギュルに感謝しなければ」
エルバカンは金曜礼拝と共に、アッラーへ祈りを捧げる3つの理由があると語った。「この金曜が重要なのは、まず我々が恩赦を受けたことと共に、間違いが訂正されたことです。 2つ目は世界のあらゆる場所でムスリムがこの問題について祈りを捧げたこと、そしてアッラーによってこの祈りが受け入れられたこと。3つ目はアブドゥッラー・ギュル大統領が寛大に振る舞い、間違いの訂正に貢献したことで、このことは大統領に感謝しなければならない」と語った。

エルバカンは報道陣の「あなたはアフメト・ネジュデト・セゼル前大統領の恩赦を受け入れませんでした。いま恩赦を受け入れたのはなぜですか?」という質問に、「結果のほうに目を向けてください。最終的に間違いが訂正されたのです」と答えた。
「あなたも彼らを許したのですか?」という質問には、「彼らはいつも我々の兄弟であり、弟子であり、仲間なのです」と答え、周囲から拍手を受けた。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:14555 )