イズミル爆破犯、48時間で逮捕
2008年08月24日付 Hurriyet 紙

イズミルで木曜日(21日)、警官と軍の車両を標的にし、18人が負傷した事件で、爆破攻撃を計画した8人が逮捕された。

爆発後、入手した証拠を検分したイズミル警察は、イスタンブルで盗難にあった車がイスタンブルからイズミルへ向かったとし、途中のガソリンスタンドの防犯カメラをチェックし、車を運転していた人物を特定した。イズミルでの悲惨な事件後さまざまな捜査が行われたが、人物を特定したことで、解決への重要な一歩となった。

■ディヤルバクルで確認

防犯カメラの映像から撮った何枚かの写真が全国の県警へ送られた。ディヤルバクル警察は写真から、彼らの前科者リストにあったZ.B.(22)という人物を割り出した。また次の段階として、非常に重要な第二の発見もなされた。
捜査において、Z.B.が、ディヤルバクルからレンタカーでイズミルへ向かい、彼の支援者及びかくまってくれる人物と接触した後、バスでイスタンブルへ行ったことがわかった。Z.B.は3日間イスタンブルに滞在し、事件に使われたフォルクスワーゲンを入手し、イズミルに戻ってきた。数日間偵察していたZ.B.は犯行当日の3時15分には、事件現場の通りに車を止めた。爆発後もそのままレンタカーで、イズミルに住む3人と合流しディヤルバクルへ向かったZ.Bと他の容疑者らは、イズミルとディヤルバクルでの合同捜査により逮捕された。Z.BとともにG.D、R.S、E.Dがディヤルバクルで逮捕、また事件に協力し犯人をかくまったとされるT.S、その息子A.S、親戚のC.SそしてM.Aはイズミルで逮捕された。

■爆弾を用意した者も逮捕

イズミルのヤーハーネレル地区で、警察と軍の車両が通過する際、遠隔操作で爆弾を爆発させ18人を負傷させたとして逮捕された8人とは別に、北イラクから爆弾をイズミルに持ち込み、車に仕掛けたとされるB.S(ブンヤミン・スルメ)もディヤルバクルで逮捕後、イズミルへ移送された。テロ組織PKKの北イラクでのキャンプで爆弾についての知識をえたB.Sは、暗号で書かれた命令を渡され、15日前にイズミルに来て、彼が準備した装置を車に設置したことがわかっている。

■親愛なる活動家

PKKの爆破犯に対し協力し、かくまったとして逮捕されたT.Sが、10日前に党指導者アブドゥッラー・オジャランを「親愛なる」という言葉で呼びかけたとし、刑事告発されていることが判明した。T.Sの刑事告発の後、敗訴の判決がでて、身柄が釈放された。T.Sのこの告発をきっかけに、イズミルで爆発した爆弾とテロ組織との関わりが浮かび上がってきた。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:14563 )