■　アッバース大統領はブッシュ政権に失望、ライス長官をしぶしぶ迎える予定
■　「包括合意に達成するのでなければ、ブッシュ大統領任期中の合意はない」

2008年08月21日付クドゥス・アラビー（イギリス）紙HP1面

【ラーマッラー：本紙、ワリード・アワド】

　コンドリーザ・ライス米国務長官が来週パレスチナに別れの訪問を行う準備を進める一方、パレスチナの確かな情報筋によると、マフムード・アッバース大統領はライス長官をしぶしぶ迎え入れる構えのようだ。

というのも、アッバース大統領はジョージ・ブッシュ米大統領政権とその要人に対し失望しており、それは彼らが現政権の任期終了前に和平合意を結ぶようイスラエルに圧力をかけるいかなる動きも控えているからである。また同じ情報筋によると、アッバース大統領は最近のリヤド訪問でサウジアラビア政府に対し、「イスラエルは和平合意に到達したがっておらず、実際にはパレスチナ国家建設を妨害する形で、ヨルダン川西岸地区とエルサレムへの占領を固定化させている」と報告したという。

さらにアッバース大統領はサウジアラビアのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアジーズ国王に、「パレスチナ政権はライス長官が予定されている訪問で持ってくる提案が、イスラエルとの包括合意以下の内容だった場合には、すべて拒絶するつもりだ」と伝えたという。

アメリカ合衆国は来年１月のブッシュ政権任期終了前にイスラエルとパレスチナ間で和平合意を達成するとの希望を表明しているが、イスラエルの入植地建設やエルサレムの今後について意見が対立し、対話が滞っている。

（後略）

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（ 翻訳者:梅原春奈 ）
（ 記事ID:14570 )