ケナ県知事、県民2名に巡礼旅行をプレゼント
2008年08月22日付 Al-Ahram 紙

■ 県知事の約束

2008年08月22日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP地方面

【ケナ:ウサーマ・アル=ハワーリー】

ザイナブ・アブドゥルワッハーブには、マグディー・アイユーブ県知事が彼女と昨年かわした約束をまだ覚えていようとは信じられなかった。ザイナブは昨年の聖クルアーン暗記コンテストで一位を獲得した学生、ムハンマド・アラファト・イードの母であり、知事は彼女に社会連帯省が費用を負担して、巡礼(ハッジ)に行けるよう計らうと約束していたのである。彼女は自分が巡礼者に選ばれたことに驚き、嬉し泣きをしながら、幾度となくザガーリード〔=祝い事などの折に女性が舌を震わせて出す独特の歓声〕 を発した。

同じことが今度は63歳になるガブル・ハサン・アリーおじさんの身にも起きた。彼はケナ市で清掃員として働きながら、生涯ずっと聖なるカアバへの参詣と巡礼を夢みてきたのであった。ガブルおじさんも県知事のオフィスに呼ばれ、国費での聖地巡礼のチケットを受け取って驚き、涙を流してアッラーへ感謝の祈りを捧げた。

マグディー・アイユーブ知事はアリー・ムサイラヒー社会連帯相に対し、ザイナブ・アブドゥルワッハーブとガブルおじさんの巡礼費用を社会連帯省が負担するよう要請する覚え書きを以前から提出してあったのだが、承認を得たことから二人をオフィスに呼び、吉報を伝えたのであった。

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:14585 )