エジプト、パレスチナ諸派をカイロに招聘、対話を促す
2008年08月19日付 Al-Ahram 紙
■ エジプト、パレスチナ諸派を二者会談に招待
2008年08月19日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
情報筋によると、パレスチナ諸派の代表団が来週カイロに到着し、エジプト側の代表者たちと二者会談を開始して、現在の危機からの脱却を図るために統一された立場を具現するとともに分裂状態を終結させ、パレスチナ人を一つにすることを目指すことになった。
さらに、エジプトは各派との二者会談に続いて、カイロでの全体会談を呼びかけるという。
一方、カイロ駐在パレスチナ大使のナビール・アムル氏は、「エジプトはすべての派を招待した。今は彼らの返答を待っているところだ」と語り、対話の土台となるような返答を期待していると表明した。そして、「どの派閥も他の派閥に意見を押し付ける権利はない」と続けた。
その頃、イスラエルのハアレツ紙は、「(エジプトの)ウマル・スレイマーン情報長官が、(ハマースの)ハーリド・マシュアル政治局長に対し、約一ヶ月前の停戦合意の際に同意した通り、エジプトの仲介によりカイロでハマースとイスラエルとの集中交渉ラウンドを開始するよう要請した」とのイスラエル高官の発言を伝えた。
他方、イスラエルの閣僚委員会は、釈放が既に決まっているパレスチナ人収監者200人の氏名リストを承認した。
イスラエルのアヴィ・ディヒテル国内治安相は、「〔釈放対象者の選考にあたって〕採用された基準は、近年二、三の事例を除いて採られてきたものと同じ」と述べたが、この発言によって同相は、イスラエル人を死傷させた攻撃に加わったパレスチナ人達の釈放についてはイスラエル当局が拒否してきたことをほのめかしている。
イスラエル筋の情報によると、パレスチナ人収監者の代表格であるサイード・アル=アタバも釈放リストに載っているという。彼は1977年に、イスラエル人に対する攻撃に関与したことで有罪判決が下って以来、獄中で過ごしていた。また同リストにはアブー・アリー・バッタと呼ばれる別の収監者の名前もある。ファタハ所属のこの人物は、イスラエル人殺害に至った攻撃で有罪とされた。
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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:14590 )