ロシア・シリア首脳会談、ロシアがシリアへの武器売却検討へ
2008年08月22日付 Al-Nahar 紙

■ ロシア政府、シリア政府への新兵器売却を検討へ
■ イスラエル、「世界の平和に対する脅威」と警告

2008年08月22日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、ロイター、UPI、MENA】

 ロシアのドミトリー・メドベージェフ大統領とシリアのバッシャール・アル=アサド大統領は昨日、黒海を望むリゾート地ソチで会談を行った。ロシア・グルジア危機はこの会談にも影響を及ぼし、アサド大統領は、グルジアの「挑発」に対するロシアの軍事的報復に理解を示した。こうした中、カフカス危機とそれに続くロシア・アメリカ間の緊張が、ロシア・シリア間の軍事協力拡大につながるのではないかとの憶測が広がっている。

 ロシアがシリアに対する新型兵器売却を検討する用意があることを、セルゲイ・ラブロフ外相が明らかにしたことについて、イスラエル政府高官らは、シリア政府とイラン、ヒズブッラー、イスラーム抵抗運動「ハマース」との関係について想起を促しつつ懸念を表明した。アサド大統領のロシア訪問2日目は、ヨルダンのアブドゥッラー国王のロシア訪問と重なった。アブドゥッラー国王はこの後、トルクメニスタンとフランスを歴訪する予定である。

 アサド大統領はメドベージェフ大統領との会談の中で、グルジアからの分離独立を目指す南オセチア共和国とアブハジア自治共和国をめぐる情勢に関して「ロシアへの支持を表明したい」と語り、「軍事的な対応はグルジア側の挑発への報復として行われた」との見解を示した。また、「国際的なイニシアティブを受け入れて紛争地域から部隊を撤退させたロシアの勇気を我々は評価する」と付け加え、「ロシアの立場を中傷する企て」を拒否すると述べた。

 アサド氏は、ロシアとの戦略的関係を発展させる決意を表明し、この関係が世界の安全保障に貢献するものであり、近年はとりわけ良好に発展しているとの見解を示した。また、ロシアにおける協議が両地域の人民に対して、多くの利益となる合意をもたらすことを願っていると表明した。

 アサド大統領はまた、ロシアがトルコを仲介とするイスラエルとの間接的接触を支援するよう希望を表明し、「このプロセスにおいて、ロシアはいかなる支援が可能か知りたい」と語った。

 アラビア語放送を行っているテレビ「ロシア・トゥデイ」のインタビューでアサド氏は、軍事面をはじめとする全ての分野における協力の見通しについてメドベージェフ大統領と話し合ったことを明らかにし、両国の国防省がこの問題の詳細について引き続き協議を行うと述べた。同時に、中東和平実現に対するイスラエルの意欲に不信感を表明した。

 またアサド氏は、会談ではイスラエルとの間接的和平交渉と、同交渉において将来ロシアの果たす役割にも焦点が当てられたと述べた。

(後略)

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( 翻訳者:梶田知子 )
( 記事ID:14608 )