明日から断食月―最初の特別礼拝は今晩から
2008年08月31日付 Radikal 紙

断食月がやってきた。文明の揺籃の地イスタンブルの由緒正しい各モスクでは、断食月のための準備が整い、最初の特別礼拝が今夜(8月31日)行われる。

宗務庁のバルダクオール長官は、宗務高等委員会により、今年の断食月の喜捨の額は、最低賃金、生活水準、食糧の値段、各人の一日当たり最低限の食事量を勘案して6新トルコリラ(YTL)と定められたと発表した。

同長官は、断食月はアッラーの僕であるという意識を深く感じ取り、国民の一体性や絆を強める月であると強調して,以下のように発言した。

「物質的、精神的に数え切れないほど多くの美しさが生じ、報いが無限に授けられるこの精神的な季節は、我々が過去を顧みて、自身を悪事や禁忌から遠ざけ、善き事と永遠の幸せに向けて十分に考えましょう。私達がおこなうべき善行と務めとがアッラーのお気に召すよう、善き行いを努め、一過性のものや悪いものは捨て、我々の許にある精神の汚れを清めるよう努めましょう。断食を、すべての禁忌、悪言、悪行から我々を護る盾としましょう。」

■ 専門家から健康上の注意

イズミルのパーク・シマ・美容・ダイエットセンターのギュルセン・アルトゥンセンター長とトレーナーのウシュン・サユン氏が、断食月に入り断食を行う人々の健康を守るために、食事の管理に関する注意を呼びかけた。

アルトゥン、サユン両氏によれば、日没後の食事を摂る前に、コップ1杯か2杯の水を飲むことで、食事の量を少なく抑えることができるという。断食明けにはナツメヤシを3つ以上、オリーブは4つ以上摂取せず、必ずまずスープを飲み、1時間程度胃を休ませる必要があるという。休憩後にはメインディッシュとともにスモールサイズのピザを8分の一切れ食べる。またメインディッシュには、肉類や魚介のグリルや油の少ない料理をいずれも少なめに摂ることを勧めており、サイドディッシュには必ずサラダ、ヨーグルト、ジャージュック(ヨーグルトの冷たいスープ)や、アイラン(ヨーグルトドリンク)を用意するようにと述べている。

食後は最低でも2時間以内は水やノンシュガーのハーブチャイ、あるいは炭酸水以外は摂らないのが望ましい。日中は水分を摂取しないため、日没から夜明けまでの間には最低でも1.5リットル以上の水分を補給する必要がある。食後2時間が経過したら、欲求に従って、果物、あるいは糖分の少ない乳性のデザートを食べてもよい。果汁の多いものや重いデザートは、健康の観点から、もっとも控えるべき。

専門家の注意によれば、夜明け前の食事は決して省かないようにとのことだ。夜明け前には普段の朝食か、あるいはスープを。油分が少なく、野菜たっぷりのギョズレメ(クレープ料理)とノンシュガーのチャイ、半熟のゆで卵に、トマトやキュウリで一杯に飾った食卓で朝食を摂る。ギョズレメと一緒に薄めのブラン・バゲットを食べると血糖値を下げるのを予防できる。

■ 女性のためのプログラムに重点

ユスフ・イッゼッティン・コヌク氏は、断食月にはすべてのモスクで女性向けプログラムに重点が置かれること、女性グループの集まるモスクではイスラムの正しい教えについての講座が行われることを明らかにした。

コヌク氏は、各地の大きなモスクでは集まりが大規模になる日には、コーラン、讃歌や祈りを含んだ、男女に向けた特別なプログラムが行われることを述べた。また国民が断食中に多いに関心を抱く宗教に関するさまざまな質問に応じるため、毎日男女各4名からなる説教師あるいは専門家の「もしもしフェトヴァ(ご意見)」ホットラインでサービスを提供することも明らかにした。

同氏は、9月19日の戦士の日にはまた別の特別プログラムを行い、戦闘の犠牲者や戦士の近親者が訪問されると述べ、イスタンブルの各村に向けた啓発プログラムが実現することを説明した。

(後略)

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:14614 )