歴史学者らが支持表明 ギュル大統領のアルメニア訪問
2008年09月06日付 Milliyet 紙
アルメニア訪問に対し、歴史学者も支持を表明した。
■ユスフ・ハラチオール教授
「私は訪問に本来反対ではない。確実に対話がなされることに賛成だ。しかし、サッカーの試合を口実として会うことに、国家という観点で厳粛さに欠けていると思う。問題は両者ともがテーブルについて解決するものだ。
アルメニアは未だにカルス協定を認めておらず、国境をないものと考えている。このことでは彼らは狂信的だ。アゼルバイジャンから承認を取る必要があった。アゼルバイジャンが我々の土地を占領した国を訪問したなら、 我々はどう思っただろうか?」
■セリム・デリンギル教授
「重要な意思表示であると思う。二国間の接近を、そして将来的にはより理にかなった展開をもたらすだろう。不愉快なことが起こらないことを願う。トルコとアルメニアの間にある問題が解決されないことで利益を得る人々がいる。彼らはいま反発を示し、反対勢力となっている。この反対勢力は、 アルメニア人ディアスポラの中にもいる」
■アイハン・アクタル教授
「ギュル大統領は、とても適切な態度を示した。非常に勇気ある行動だ。1991年から1993年の間に、レヴォン・ペトロシャンはトルコに接近する政治をやってのけた。しかし、この政治は当時支配的な思想により拒絶された。
アルメニア人のディアスポラは、もちろんこのことを不快に思うだろう。なぜなら、ディアスポラは貧しいアルメニアを好きなように誘導しているのだ。
二国の国民の間ではなく、国家間の関係が冷えている。イスタンブルでは6万人のアルメニア国民が働いており、問題もない」
■メフメト・アリ・クルチバイ博士
「非常に前向きだ。歴史上、すべての集団の間で衝突、敵意が生じている。歴史の中で立ち往生している場合ではない。我々は今日を生きているのだ。清算の時が来た。両者にとって非常に深刻な過敏な部分は、克服されたわけではない。しかし克服されるための重要な一歩である。
アルメニア人ディアスポラは強気の政治を追求するだろう。ディアスポラは過激さを好む、なぜなら心配することは何もないからだ。彼らは手綱をその手から逃がすことを望まない」
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( 翻訳者:林 奈緒子 )
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