アルメニア大統領談話「私たちの差し出した手をにぎってくれて、ありがとう」
2008年09月07日付 Hurriyet 紙
トルコーアルメニア関係にとって、昨日(9月6日)は歴史的な一日となった。初めて、トルコ大統領がエレバンにある大統領官邸へ行き、アルメニア大統領を訪問したのだ。ギュル大統領が通過した道では日常生活が停止する中、サルキシャン大統領は、「我々の招待を受け入れてくれた。私たちの差し出した手をにぎってくれた。うれしさで一杯です。私はすべてのアルメニア国民を代表し、感謝の意を表します」と述べた。
アルメニアの首都エレバンにある大統領宮殿は昨日、歴史上初めて公式的な身分で、トルコ大統領を歓待した。アルメニアのセルジ・サルキシャン大統領は、大統領として訪問するアブドゥッラー・ギュル大統領に、「我々の招待を受け入れてくれた。私たちの差し出した手をにぎってくれた。うれ しさで一杯です。私はすべてのアルメニア国民を代表し、あなたに感謝します」と述べた。
厳戒態勢の中、昨日16時45分にエレバン空港に降り立ったギュル大統領は、まずゴールデンパラスホテルでトルコ代表チームのファーティフ・テリム監督と選手を訪ねた。そこで選手らを激励したギュル大統領は、その後アルメニア大統領官邸でサルキシャン大統領と会見した。ギュル大統領が通過した道ではほぼ日常生活が停止した。およそ一時間半続いた会合には、ギュル大統領とともに、アフメト.ダヴトオール首相府首席顧問、エルトゥールル・アパカン外務省事務次官、ウナル・チェヴィコズ外務次官補、在グルジア・トルコ大使館のエルタン・テズギョル大使が列席した。フランスからやってきたアリ・ババジャン外務大臣は会合には間に合わなかったが 、ゼイネプ・ババジャン夫人とともに試合を観戦した。
■我々は障害を取り除く
ギュル大統領は、サルキシャン大統領との会見で、スポーツと国家の歴史において最初のこの試合と会見は、重要な機会となったことを明らかにし、「我々は共通の歴史と文化を共有する二つの国民として、この試合および共につくる前向きの雰囲気が眼前の障害を取り除けるものだと信じます」と述べた。会見では、基本的に次の原則が決定された。今後、トルコはアルメニアとの間で定期的な協議の調整が増やされるであろう。こうした会合は外務省レベルに引き上げられる。一ヶ月後の国連総会で二人の大統領は再度、会うことになる。歴史専門家委員会の創設に関する折衝が進められる。経済分野では、さらに委員会が創設される。
■国境で人道援助
会見では、以前にトルコの提案したこと、いわゆるジェノサイドを越えるために創設される共同歴史専門家委員会とともに経済共同委員会も議題に上った。しばらく前に、トルコは人道援助に限って、ロシアとグルジアの戦争の間アルメニアとの国境を開放することを暗に示していた。外交筋によれば、アルメニアとの今後の関係推移とエレバンの対応により、人道的援助を目的とした国境の開放が議題に上がることになる。
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( 翻訳者:岸田圭司 )
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