■ 世界中の言語で「ラマダーンおめでとう」
2008年09月01日付アル・アハラーム(エジプト)HP1面
【アンカラ:ウサーマ・アブドゥルアズィーズ、パリ:ナジャー・アブドゥンナイーム】
神聖なラマダーン月の到来に伴い、世界中のイスラーム諸国ではそれぞれのやり方でラマダーン月を迎える準備が見受けられた。
トルコではイスタンブール市役所が、市内の全町村に段ボール箱145万個分の食事を配給すると発表した。市民団体がイフタール〔=日没後の最初の食事〕用のテント1000張を200以上の町に設置し、断食している人たちに温かなイフタールの食事を提供することになる。同時に、貧困家庭の票を勝ち取ることを目的に、政党間で“慈悲の食卓”〔=路上などに食卓を設けイフタールを振舞う慈善行為〕の提供合戦も始まった。
パキスタンでは礼拝者が集まる場所で暴力行為が起きることを恐れて、モスク周辺で数千人の警官が警備に当たった。またパキスタン政府は基本物資への補助金として、250万ドルを提供した。
一方インドネシアでは、ラマダーン月に入ってから食料品が25%値上がりしている。
イラクの首都バグダードでは、通常の治安活動以外は見られず、暴力行為の減少に伴い、ラマダーンの必需品を買うために市場を訪れるイラク人家族の姿が見られた。
パリでは、ラマダーン月を迎えるにあたってフランス在住イスラーム教徒たちがモスクに集い、集団でイフタールを取ることが恒例となった。また、欧州イスラーム評議会はイフタールの時間が午後9時半という遅い時刻になってしまう問題をどう取り扱うかについて、いまだ検討できていない。
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( 翻訳者:小林洋子 )
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