イスラエル治安機関、カナダでイスラエル航空を狙ったヒズブッラーのテロ計画を発見したと発表
2008年09月04日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ 「第二次レバノン戦争後に戦力と戦場地図が向上」
■ イスラエル:「ヒズブッラーの細胞がエル・アル航空を監視、ムグニーヤ暗殺への復讐のためイスラエル高官の殺害を計画」

2008年09月04日付クドゥス・アラビー(イギリス)紙HP1面

【ナザレ、本紙:ズハイル・アンドラウス】

 昨日(3日)水曜の晩、カナダの諜報機関と協力したイスラエルの治安機関がカナダ・トロント市で、イスラエル人を標的としたレバノンのヒズブッラーのゲリラ作戦を未然に防いでいたことが明るみに出た。

イスラエル軍の検閲が発表を許可した詳細によれば、問題となっているのはヒズブッラー傘下のある細胞で、そのメンバーはいまだ逮捕されていない。彼らは数週間にわたってイスラエルの航空会社、エル・アル航空のパイロットやフライト・アテンダントなどの乗務員を監視し、尾行していたとのことである。

また、イスラエルの民放第2チャンネルによれば、諜報機関による長期の監視によってついに事態が発覚し、イスラエル治安機関は乗務員たちを滞在しているホテルから別の場所へ移動させると決定、乗務員達の滞在場所について完全な指示を与えたという。同じイスラエル筋は、「この細胞が発見されたからといって、イスラエル人がカナダやその他の場所でヒズブッラーのテロ行為に曝される危険が無くなったことを意味するわけではない」と強調した。

高官レベルとされるイスラエルの治安情報筋は昨日、イスラエルの治安機関が最近収集できた情報からは、ヒズブッラーがここ最近、もっぱらイスラエルへの復讐を計画していることが確認できると明かした。その背景には、2月にシリアの首都ダマスカスでヒズブッラーの軍事責任者だったイマード・ムグニーヤが暗殺されたことがある。

(後略)

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:14666 )