アフマディーネジャード大統領、NHKとのインタビューに臨む:「時代はアメリカにとって逆風」(後編)
2008年09月06日付 Jam-e Jam 紙

〔中略〕

 アフマディーネジャード大統領は次のように付け加えた。「イランは〔豊富な天然〕資源や豊かな才能を有し、地政学的〔に重要〕な位置を占めている。このようなことから、〔イランへの〕制裁は無意味となるだろう。さらに言うならば、イランは発展のために他国を必要とはしない」。

 大統領は、アメリカの次期大統領が将来の両国関係について協議を求めた場合、イラン政府の対応はいかなるものになるかとの質問に答えて、次のように述べた。「イラン国民は話し合いを旨とする民だ。周知の通り、誰がアメリカ大統領に選出されようと、これまでの政権が行ってきたような行動や政策を改めざるを得ない状況に、アメリカは陥っている。アメリカは自国民のためにも世界のためにもならない、これまでの態度を改めねばならないのだ」。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、「国際社会におけるアメリカの干渉範囲を制限すること、そして諸国民、特にイラン国民に対する態度を改めること、この2つの変化こそ、アメリカの新たな大統領が行動で示すことを迫られていることに他ならない」と語った。

 大統領は、アメリカの歴代政権は常にイラン国民に敵対する立場を取り続けてきたと強調し、次のように論じた。「このような態度は、現在に至るまでアメリカとその政権に何らの利益ももたらしてこなかったのであり、それゆえ自らの態度を改めるのが賢明である。もちろん、我々も公正かつ敬意に満ちた状況下でなら話し合いを歓迎するし、そのような提案があれば検討する」。

 大統領は、オバマ氏がアメリカの政権の座に就くことはイランにとって利益となるかとの質問に答えて、次のように述べた。「イランにとっては、誰がアメリカ大統領になろうとも変わりはない。誰であれ、政権を握った人物はこのような〔変化へ向けた〕行動を実行に移さざるを得ないということが重要なのだ。もちろん、選挙スローガンなどあまり信用できるようなものではない。彼らの今後の行動を見守りたい。実際、行動がスローガンと異なることはままあることだ。言うまでもなく、時代はアメリカにとって逆風であり、根本的変革を起こさない限り、それは変わらない」。

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:14675 )