マルマラ海底トンネル(マルマライ)プロジェクトのイェニカプ‐イェディクレ区間の工事が、イスタンブル第四文化自然保護協会の決定により中断された。
鉄道・港湾・空港整備局(DLH)は、マルマライ・プロジェクトのイェニカプ‐イェディクレ区間に位置する550の建物が、トンネル掘削作業中に倒壊する危険性があるとして、建物の所有者に一時的な退去を求めていた。これに対し建物所有者の一人であるフィクレト・デュズギュン氏の弁護士らが、DLHには退去要求をする権利がないこと、プロジェクトを遂行する許可を取得していないことなどを主張し、退去指示の停止を求めて提訴した。これを受けファーティフ市は8月15日DLHへ文書を発行し、認可の申請を行うよう要請した。さらに弁護士らは、無認可のプロジェクトが法律・規定・計画決定などに反して行われているとして、イスタンブル第四文化自然保護協会にも報告した。同協会は報告書を精査し、プロジェクトが認可され必要な許可を取るまでは工事を中断するよう決定した。
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:14681 )